Kiss me 愛してる〜高速ビートが奏でる焦燥感〜

3月は色々とバタバタしていました。それで書きたかったけど書き漏らしてしまったことが結構あって。。。
で、ヲタ活を本格再開する℃スマコラボ紺までに、それらの事を書いておきたいと思いました。
まずは、最新シングルの感想です。
このブログではたいしたこだわりはないのですが、℃-uteメンバーの誕生日メッセージと新曲の感想は遅くなっても書くというささやかなポリシーがありまして(^_^;)
とはいえ、アルバムがリリースされてしまうと完全に賞味期限オーバーになってしまうので、急いで書くことにしました。。。
と、言い訳がましい前置きが長くなりましたが、ここいらで始めようと思います。


燃え尽きるは
この恋たぶん
どんな終幕が来ようと
覚悟をしている

愛理、なっきぃ、舞美嬢、ちっさーが歌い上げる衝撃的な冒頭の4小節に今回の曲の世界観が凝縮されています。
恋の終わりを予感した女性の葛藤と強い決意、これが今回の曲のテーマです。

Kiss me 愛してる

Kiss me 愛してる

℃-uteで女性の葛藤といえば5thシングル『涙の色』が思い浮かびます。愛理、舞美嬢という2トップのシャウトなどを織り交ぜた力強い歌声や、フラメンコギターを駆使した叙情感たっぷりのメロディで感情の起伏や焦燥感を表現していました。

対して今作では、K-POPを始め世間では流行りながら℃-uteシングルでは未開だった、いわゆるエレクトロポップのスピーディーなビートに乗せて、表現しています。
久々に℃-uteらしいスピード感のある楽曲です。
最近でこそ℃-uteは高速系の楽曲は減りましたが、元々はまっさらをはじめとしてインディース4作や、メジャー以降の桜チラリめぐ恋など、スピードは言わば℃-uteの代名詞でした。

ビートと共に℃-ute楽曲にスピード感を生み出してきたのが、ローテーションです。メンバーのパートを目まぐるしく変えることである種のスピード感が生まれます。
最近はハロプロでの楽曲全体でソロパートを増やす傾向に傾いているようですが(これはヒットチャートを賑わすAKBへハロプロが叩きつけたアンチテーゼじゃないかと思っています。)、℃-uteは昔から得意としてきた手法です。

今作では、そういった手法をさらに発展させてきました。曲全体を通してユニゾンがあるのはBメロのラストとサビの冒頭のみ。これ以外はすべてソロパートで構成されています。
そのスピードが最高潮に達するのが、「ねぇねぇねぇねぇ」や「Plese Plese Plese Plese 」の印象的なフレーズを、4人が高速ローテションをしてリフレインしているパート。
左右のスピーカーを激しくスイッチさせるギミックとも相まって、そのスピード感は、これまでにない迫力を生み出しています。
さらに、この高速リフレインに「Kiss me」や「Knock me」など韻を踏んだフレーズを散りばめることで、心地良いグルーヴ感を生み出しています。

勿論曲を構成する彼女達の歌声も、女性心理を表現する為に、様々な工夫が凝らされています。

愛理があるインタビューで最も苦労したという『愛してる』のフレーズ。

息の使い方一つで、伝わり方が変わるんじゃないかなと思いまいました。 最後の『愛してる』の歌詞ところが一番難しく、短い言葉の中に感情をこめなければならないので、レコーディングでは何回も何回も歌い直しました

℃-uteが大人な魅力のニューシングル。「歌い方で“色気”を表現しようと頑張りました!」(from 「DeView」

今回はパート割を細かくした分、短いフレーズに感情を込めるのは本当に難しかったと思いますが、微妙な吐息などその苦労した成果が随所に表れています。(本当に吐息の使い方はこれまでの℃-uteにはない絶品です。是非大音量で聴いてみて下さい)

今作でも存在感を出しているのが、℃-ute楽曲躍進の象徴、今や3トップの一角を担うまでになったちっさーです。特に代名詞でもあるビブラート以上に、そのハスキーで力強い歌声が、この曲で描かれている強い女性を見事に表現しています。
実は楽曲中のコーラスも務めたりと、本当大活躍しています。

さらには、もはや切ない系℃-ute楽曲の鉄板でもある愛理のフェイクが今回も楽曲を彩ります。


訴えかけるようなフレーズを圧倒的なスピードで速射砲のように吐き出す、そこにメンバーの工夫を凝らした色っぽい歌声で装飾されたことによって表現された焦燥感は、とても新鮮で、且つ高揚感をもたらしてくれます。
本当、何回でも聴きたくなる中毒性を帯びています。


クールでスピーディーという℃-uteらしさを踏襲しながらも、小悪魔的な色っぽさも垣間見える℃-uteの進化形が堪能できる一曲だと思います。

二十歳前の女の子

こちらも「Kiss me 愛してる」同様、イントロのビートが非常に印象的ですが、kiss meの張りつめた焦燥感とは一転、とても明るくて賑やか、おふざけモード全開な曲中の豚の鳴きマネなどは、これまでの℃-uteにはなく、こちらもとても新鮮です。
こういう状況下だから、皆で元気に笑っていようよ!というメッセージが聞こえてくるようで、とても元気づけられます!!こちらも個人的には今かなり好きな1曲です。



「5次方程式は解けない」と言われています(正確には、5次以上の方程式が代数的に解けないです)
アーベルの小難しい解法を使えば解けるそうですが、私にはちんぷんかんぷんです。

ただ、℃-uteという5つの個性の融合が導き出すものの分析不能さを考えれば、直感的に解けないんだろうなって分かる気がしますww

MaimiX5 + SakiX4 + AiriX3 + ChisatoX2 + MaiX = ???

進化し続ける5人の℃-uteが描いた放物線の先にあるものは。。。
その答えの1つは2日後に発売される、℃-ute 6thアルバム『超WONDERFUL!⑥』にあると思います。

本当アルバムの発売が待ち遠しいです。