℃-uteのイメージカラー

バスツアーも終わってもう明後日からは℃-ute Cutie Circuit 2008 〜LALALA 幸せの歌〜が始まります。本当℃-uteの展開は早い。。正直ついて行くのが辛くなってきたので、今日は特に予定もなかったのですが、公開録音は行きませんでした。勿論しっかりと℃-ute ℃-uteした休日だったんですけど。。アルバムフラゲ以来、結構バタバタしていたので、今日はじっくりとアルバム聴いてました。それでは随分と遅くなりましたが、恒例の感想です。

1.都会っ子 純情

オリコン初登場3位、去年各音楽賞で披露された℃-ute快進撃の象徴的なこの曲がアルバムのオープニング。愛理の安定感ある歌声に舞美嬢のちょっとハスキーなボイスが絡むAメロから、愛理のキャリア最高の攻撃的シャウトのBメロで、正にDon't Stop状態で一気にテンションが上がってしまいます。放課後のエッセンスでオープニングを飾った事も、天井知らずのテンション上昇カーブに拍車をかけてる気がします。

2.イメージカラー(矢島舞美鈴木愛理)


℃-uteのイメージカラーの中核を成す舞美嬢×愛理という黄金のカップリング。イントロの爽やかなメロディにのせて可愛らしい歌詞をテンポよく重ねていく圧倒的な爽快感も℃-uteの真骨頂。
安定感ある愛理に舞美嬢が絡むというのもこれまで通りなのですが、チラリの頃と現℃-uteで最も変わったなと思うのは舞美嬢のボーカルの存在感。かつてはこの二人が並ぶと、愛理の上手さ、声のキレイさばかりが目立ってしまっていた印象だったのですが、初ソロを務めた夏DOKI辺りを境にあの特徴的な歌声が、℃-uteが奏でるハーモニーにうまく溶け込んできたな、という感じがしました。つんくPをして「力強い」と称する舞美嬢の声が℃-uteの一個性から℃-uteの推進力に変わってきたんだと思います。
なっちとの共演も見逃せないと思います。特に「私の恋人なのに」では、これまでスピードにのる事によってのみ得られていた力強さから脱却して、しっかりと声を出す事による力強さを掴んだのではと感じます。まだ今年舞美嬢のステージをそれ程見た訳ではないのですが、この曲を聴いてると、舞美嬢の歌の幅が広がった感じがします。

そんな存在感を増してきた舞美嬢と愛理、この曲は対象的な二人のボーカリストの共演が本当楽しい。
特にBメロのソロ共演、愛理のなめらからギアチェンジと舞美嬢の荒々しくも力強いギアチェンジは同じメロディなのにこうもアプローチが違うのか!と感動ですらあります。Bメロで異なる方法で加速させた二人の歌声がサビで見事に融合する様は、正に現℃-uteのイメージカラーだと思います。
それにしても全くタイプの異なる2人の歌声が絡むとこんなに気持ちいいなんて!歌詞にもあるように春の匂いが香ってきそうで、本当ウキウキする1曲です。

3.乙女COCORO

イントロのギターリフがちょっと印象的な安定感あるミディアムバラード。こういうミディアムな曲ってユニットでは意外と難しいもの。どうしても1部の歌唱力ある人に頼ってしまうきらいがありますが、そこを全員でローテーションするのが℃-uteの美学。
全員の歌唱力レベルがある程度に達していて、且つ個性が埋没することがない、℃-uteって凄いなぁと改めて感じてしまう1曲。
特にハギティが効いてます!w

4.LALALA 幸せの歌

体に染み込む軽快なビート、愛理のとことん可愛らしい歌声、さらにベリーキュートな舞美嬢の歌声、可愛らしく幸せいっぱいの歌詞!マジやばい!この曲聴けば聴くほどハマってしまいます。
去年JUMPという曲に、力強く跳び続ける℃-uteそのものという感じを受けたのですが、7人が軽快なビートに乗せて楽しそうに歌うこの曲もまた、今の℃-uteそのものような感じがします。とにかく今イチオシの1曲です。

5.ほめられ伸び子のテーマ曲

初めてアルバムの収録曲が発表された時、この曲どうなんだろう?という感じでした。過去のハロプロアルバムの例からいうとこういうタイトルって、ちょっとコメディタッチのおふざけの曲、という先入観がありました。そういうのをやったことがない℃-uteがやるとどうなのかな?という楽しみもあるにはありましたが。
実際は全然コメディタッチの曲ではありませんでした。
一言で言うとめちゃくちゃファンキー!!曲中にしばし登場するOHとかAHとか息が漏れるようなフレーズや輪唱部、そしてサビの最後の伸び子のフレーズが意外とセクシーだったり、全編通したR&Bテイスト漂うファンキーなビートに舞美嬢やハギティのこねくり回すような声が意外と映えてて、ちょっと今までにない℃-uteを楽しめました。
それにしても相変わらずちっさーの歌声は力強い。コンサートで聴いたら気持ち良く踊れそうな1曲です。

6.めぐる恋の季節

普通のロックチューンの曲が意外と今回のアルバムでは新鮮だったりします。
℃-uteの真骨頂でもある高速ビートに乗せたシンプルなロックサウンドに、元気な7人の歌声、何も難しいことはない。シンプルにノリノリになれる、そして℃-uteバスを追いかけて全国各地を巡った楽しい思い出が蘇ってきます。

7.スイーツ→→ライブ(岡井千聖有原栞菜)


実はこの曲は一番楽しみにしていました。ちっさーの歌声が好きなことは常々書いてきましたが、ちょっと鼻にかかったアリカンの歌声もかなり好きだったりします。この二人がどんな絡みをみせてくれるんだろう?
で、聴いた瞬間、比較的℃-uteとしては革新的な楽曲が並ぶ今回のアルバムでもその異色ぶりは際立ってました。
バリの民族音楽を思わせる特徴的なイントロから、元気なハイトーンが特徴的な二人からは想像できなかった、ちょっと艶やかな低音ボイス。
おおぉ!と思わず唸ってしまいました。めぐ恋とチラリの挟まれてることもあり、キャッチーさとは正反対のマイナー路線まっしぐらの曲調が一層際立っていますが、二人ともよくもまぁリズム感よく歌ってるよなぁと関心してしまいます。掴み所がなくてかなり難しい感じなのですが、うまく強弱をつけてる。
ただ力強いだけじゃないちっさーの歌唱力というか、表現力に脱帽、サビでここぞとばかりに個性を発揮するアリカンも素晴らしい。
つんくPにも「歌唱力」と「リズム感」という歌手に最も大切な部分を評価されてる2人だけあって、かなり完成度の高い1曲だと思います。個人的には今回のアルバムで一番の聴きどころだと思っています。

隅っこにかわいくスイーツを♪

℃-ute内のこの二人の立場を表わしているようで、一瞬涙を誘いますwただし素晴らしコース料理の最後の仕上げとなるのはスイーツであり、極上のスイーツを有するからこそ、℃-uteは最高級の料理となり得る訳です。

8.桜チラリ

このCDが世に放たれて1年と1か月ほど。
こうして改めて聴き返してみると、やっぱとんでもない名曲だなぁと。カワイイ中にも涙を誘う、且つ情緒溢れる歌詞が素晴らしい、アコーディオンの美しい音色や、意外性のあるかなり速いビートが実に心地良い、7人のハーモニーがとにかく美しい、そして愛理。℃-uteは7人が7人、みんな個性的でいい声を持っていますが、愛理の声は本当に美しい。
この曲も何度聴いても飽きが全く来ない、それどころか聴けば聴くほど味が出てきます。
メジャーデビュー曲にしてこの完成度。改めて聴き返して、本当℃-uteのスタートラインって自分が当時感じていた以上に高い所にあったんだと、再認識しました。

9.晴れのプラチナ通り(中島早貴萩原舞)


前作で度肝を抜いたディスコクイーンコンビが復活。この二人が歌うというだけで、期待値もかなり高かったのですが、イントロが鳴り出した瞬間面喰いました。な、何だこの歌謡曲チックなムードがプンプンするチープなメロディは(^_^;)
バックでシャカシャカとタンバリンが鳴り響くような編曲は、まるでカラオケボックスのようで、どこまでもチープ(^_^;)間奏はまるで冬ソナのよう(^_^;)
メロディはかなり微妙な感たっぷりだったのですが、歌謡曲っぽい故に、℃内でも最も特徴的な二人の歌声がタップリ堪能できます。チャゲアスのようにとにかく粘っこいww

(o・酈・)<グラサンしているわたしがチャゲで。。。
ノソ*^ o゚)<より粘りのあるわたしがASKA??

あ、それ面白いかもwww

10.ドドンガドン音頭(テンション上げ子 with ℃-ute合唱団)


最初アルバムの曲が発表された時はとてもがっかりしました。何で梅さんだけ実名じゃないんだよ!、と。でも、アルバムのインタビューなどを聞いてると、そんな事を意に反していないどころか、むしろテンション上げ子という名前で曲を出せる事を喜んですらいるようでした。
で、実際に曲を聴いてみると、歌い出しのセリフが、放課後のエッセンス、さらにはCutie Circuitを席捲したテンション上げ子そのものwww上げ子さんアルバム進出スゲー!!と素直に感嘆してしまいました。考えても見れば、コンサート内のイチキャラクターがアルバムで曲まで与えられるなんて事今までなかったんじゃないでしょうか?それだけでもテンション上げ子というキャラクターの反響の大きさ、そしてそんなキャラクターを築き上げた梅田えりかという娘の凄さを窺い知れます。

それにしてもこの演歌調の曲をよくもまぁ見事に歌いきったものだと感心してしまいました。演歌独特の曲間を伸ばすところやドスの効いた声とか、中々堂に入ってたと思います。最近梅さんの歌声ってクセがなくてとても聴き易いって好印象だったのですが、この曲はそんなクセの無い梅さんだからこそ、柔軟に対応できたのではないかと思います。
賑やかな感じも℃-uteらしくて、この曲もアルバム内ではかなり気に入っています。

フラゲ日の模様

フラゲ日となった3月11日の模様です。工房さんのジンギスカンと同時発売でしたが、映像はしっかりと℃-uteでした!ちなみにジンギスカンの通常版は売り切れてました(^_^;)


フィギュア

7体とも超欲すぃ〜んですけど!!てか、今回のジャケ写は今までにも増して神ですね!!!全員眩暈がするほどカワイイんですが、今回は特にアリカン!!!神懸かっております!!


まとめ

これまでの℃-uteの流れで聴こうとすると、このアルバムは聴き難いかもしれないな、という印象を受けました。楽曲の圧倒的なクオリティで勝負した1st、メンバーの個性を最大限に引き出した2ndと、℃-uteの築き上げてきた良さを伸ばすというベクトルだった前2作に対して、今回のアルバムは随分とチャレンジ精神旺盛だなぁという印象を受けました。
3枚目のアルバムともなると、大概のアーティストは新たな方向性を試してみたくなる頃で、そういった意味ではごく自然な流れなのかなと思いました。製作者のチャレンジ精神に対して、℃-uteも勿論満額回答。特に2ndに続いてカップリングの楽曲となった4曲は、どれも個性的でとても楽しく聴けました。
特に「イメージカラー」の舞美嬢、「スイーツ→→ライブ」のちっさーとアリカン、そして「ドドンガドン音頭」の梅さんが、これまで自分がイメージしていたのと、かなり違ってて、とても印象に残っています。

今回のアルバムで℃-ute7人の個性と対応能力の高さというものを改めて感じました。この3rd〜LOVEエスカレーション〜というパレットで作った色を基に、ライブやCircuitでは、さらに意外性に富んだ℃-uteのイメージカラーが生まれるんじゃないか!このアルバムからはそんな期待をついつい抱きたくなってしまいます。