誉れ、澤穂希!!

舞美嬢達が成人式という人生の晴れ舞台に立ったその日、一人のフットボーラーもまた人生の晴れ舞台とも言うべく場所で、日本スポーツ史に残る栄光を手にしました。

スイスのチューリヒで開催されたFIFA年間表彰式で澤選手が2011年のパロンドール(年間最優秀選手)を受賞しました。
本当におめでとうございます。日本がワールドカップを制した時と同様、サッカーファンとして本当に誇らしい気持ちです。

女子は2000年からですが、男子は前身の欧州最優秀選手賞(こちらもパロンドール)は1956年からと、サッカー界で最も伝統と格式のある賞、その賞を受賞したということは、文字通り世界のフットボール史に名を刻んだと言えるでしょう。

う〜ん。。連日報道されてるけどサッカー良く分からないからイマイチその凄さが分からないって?

では、これを見て下さい!


男子で同賞を将軍プラティニ以来となる3年連続受賞したメッシとの受賞後の2ショットです。

大げさでもなんでもなく、2011年の澤穂希はかのリオネル・メッシと肩を並べた唯一の選手なのです!

本当に凄い事なんですが、実はこの賞の受賞はそれほど驚きませんでした。
というのも、澤選手は早貴のワールドカップでボランチとして攻守をけん引しただけでなく、キャプテンとしてチームをまとめて、おまけに得点王での優勝と文句のつけようの無い大活躍でした。
男子ほどリーグ戦が活発ではない女子においてワールドカップの成績の同賞への影響度は絶大です。果して澤選手は得票率28%で5年連続で同賞を受賞していたブラジルのマルタ選手の17%を大きく引き離しての、断トツでの受賞となりました。

彼女のプレーは勿論称賛に値しますが、早くから海外移籍をして日本女子サッカーに世界への扉を開いたパイオニアとしての功績も称えられるべきことです。

本当に劣悪な環境にあっても常に上を向いていたのは、本人も言うように「サッカーが大好きだから」という事に尽きるんでしょう。本当に好きなら場所とか環境とか、そんなのは自分で切り開いていけばいい。。
MLBに挑んだ野茂選手やイチロー選手の姿がダブります。

それに比べると、世界一幼稚でみっともない愛。。ジャイアンツ愛なんてのを語る残念な方々や球団愛なんて訳のわからない愚痴をこぼしてFAで巨人に移籍した某投手は、澤選手をもうちょっと見習ったらいいんじゃないでしょうかね(^_^;)

ちょっと脇道にそれました。。

受賞式では、ワールドカップ決勝で日本と死闘を繰り広げたアメリカのワンバック選手は澤選手の受賞に対して「澤選手を誇りに思う」と言って称えていました。

このワンバック選手のスポーツマンらしい清々しい態度にも感銘を受けました。

パロンドールの受賞基準には、成績やプレー技術と共に人格があります。

一流選手からも慕われる澤選手は人格という面でも世界一に相応しいプレーヤーだと思います。

澤選手や、本田選手の影響で男子も女子も世界を目指すプレーヤーが増えています。
技術は勿論ですが、世界で通用する心を持ったプレーヤーがもっと育ってくれる事を願います。