菅野選手問題に思う
「東海大・菅野の交渉権は日本ハムが獲得」
我が中日は東海大甲府の高橋選手を獲ることができたのだろうか?、とその事が確認したくて仕事の休み時間に携帯を覗いたら、いきなりこのニュースが飛び込んだ。
菅野選手には何の恨みもない。それでも、よっしゃ!!と思った。
一昨年、一浪で長野を、昨年は沢村サイドの半ば脅しともとれる発言によって一本釣りに成功した巨人が、今年も思惑通り、菅野を一本釣りするはずだった。
周りの誰もがそう思って、この形骸化したドラフトに嫌気さえさしていた。
そこへ、あの日本ハムの指名、さらには交渉権獲得である。
巨人サイドはこううそぶくだろう。「ルールは守っている」
確かにその通りかもしれない。
だけど、日ハムが指名した時、交渉権を獲得した時のあの観客の拍手を見たか?
あれが巨人がやって来た事への答えだよ。
思えば自由枠、高校生分離ドラフト、全部巨人のワガママで出来た制度。
それが2リーグ存続の危機を迎えて、ドラフトの方式が見直されたのをもう忘れたのか?
原監督は「まさか抽選になるとは思ってなかった」と言っていたらしい。あれ程の好投手、指名が重複して当たり前!
本当思いあがるのもいい加減にして欲しい。
巨人は、あの観客の拍手をもっと重く受け止めて欲しい。
毎年こんな問題が出るなら、本当落合の言うように完全ウェーバーにしちゃえばいいのに。それが一番公平だし。
一方で、一本釣りの風潮が出来あがって、寧ろ悪者っぽくなってしまった菅野選手がかわいそうな気さえする。
てか、今回の事件の一番の悪者は間違いなくマスコミだろうね。
そもそも、これだけの一本釣りの風潮はマスコミが作り上げたもの。
賢い日ハムは、実は春から菅野選手を狙っていたということを、マスコミには悟られず、他球団が二の足を踏む中、まんまと交渉権獲得に成功した訳です。
血縁とかそういううわべの情報だけを増幅させて面白おかしくかきたてる輩は、ジャーナリズムの風上にもおけない。
今回の件でも「日ハム強奪」とか「菅野ぶ然」とか。
実際、菅野選手の記者会見を見て、確かに笑顔は無かった。
そりゃ当り前でしょう!意中の球団に入れないんだから。
ただあれはぶ然というよりは気持ちの整理がつかなくて何を言ったらいいか分からないって戸惑っているように自分には見えた。
すごく当たり前の反応でしょう?それをどうして「ぶ然」とか書きたてるんだ?
せめてもうちょっと事実を歪曲しないで伝えることをして欲しいもんです。
さて、菅野選手どうするだろう?
彼の心中を察するに余りあります。
だけどやっぱり彼には日ハムに入団して欲しいし、多分そうするんじゃないかなと思う。
原監督の甥ってことは、立派な野球人の血が流れているんだろうから。