ROCK IN JAPAN FES.2011 3日目

前回に続いてジャパンフェス3日目の模様です。
二日目の夜は水戸駅近くの飲み屋でタップリ飲みました。それでも朝7時くらいに目が覚めました。
いつも三日目はチェックアウトギリギリの10時にホテルを出てそこから会場に向かうのですが、今年はBRAHMANのTシャツがどうしても欲しくて、ツレの方々にも無理言って、9時くらいに会場に着くようにしました。

おかげで無事Tシャツも買えましたが、朝イチでこれと言って見たいアクトも無かったので、朝からちまちまとビールをww
いつもの下妻地ビールとは違う常陸牛のお店の地ビールにしましたw


ちなみに常陸牛というのは名前の如く茨城の誇るブランド牛、ハロプロTIMEでらんの稽古の模様がOAされていた時舞美嬢も食べていた牛ですw

で、ここのお店の地ビールは海外のコンクールで金賞をとったそうですが、下妻地ビールの方が全然美味しかったです。。

気を取り直して、昨日の米騒動の件があったので、この日もシーサイドで新たな発見をもとめてアルカラというバンドを見ましたが。。う〜ん、二匹目のドジョウって中々いないものですね。。。

と、お昼にちょうどいい時間になりましたが、ここから本日のゴールデンタイムに突入していきます。
まずは恒例のグラスでACIDMAN。。。と思ったのですが、ここ数年内容が変わりばえしてなかったのと、気になるバンドがあったのでACIDMANはスルーしてレイクに移動しました。

本日の本格参戦一発目はNICO Touches the Walls。
毎年OAされるフェスの総集編を見て、けっこういい曲だな!って気になっていました。

昼一のクソ熱い時間帯にも関わらずレイクステージはかなりの客の入り。自分は中段くらいのそれなりの人ごみの中で舞ペースに楽しんでいました。
知らない曲が殆どでしたが、風貌通りの爽やかでキャッチーなメロディがとても心地良かったです。
反面、演奏やボーカルはかなりしっかりしてて、しかもMCも中々面白い。
LISMOのCMソングにもなった新譜「手をたたけ」では曲前にしっかりリハーサルもして、サビでは場内一体となってハンズクラップ。
ライブワークも中々!
あっという間の30分強、また行きたいですね!

NICO Touches the Walls〜歌でつないだ汗だくの絆〜


この日のフェス会場は一見異様でした。場内至る所に能面をを付けた人がいたからです。この能面こそ次にレイクステージに登場するFACTのトレードマーク。
ジャパンフェス初登場という事で彼らへの注目度の高さを伺わせます。かく言う自分もこの日の最重要ミッションの一つでした。
ハードコアということ以外曲も殆ど知りませんでしたが、あの能面のジャケットのインパクトが強くて、気が付けばフロントスペースに足を踏み入れてました。

セッティングではドラムのEijiがお茶目な一面も見せましたが、アクトが始まるととにかく音の重さ、硬さ、太さに度肝を抜かれました。
物凄い圧縮率の中、拳を突き上げて、雄叫び上げて、とにかくオーディエンスも勇ましい。
マジ、めちゃくちゃカッコいいんすけど(≧∇≦)b

と、先程の激しさから一転、ボーカルHiroのMCは意外と普通でマジメ。
「ライブハウスにはまだまだ自分達より凄いバンドが沢山いるので、是非足を運んで欲しい」と真摯に訴えれば、
「生まれも、今住んでいるのも、この茨城の北の方なんですけど・・」

え?
そうなんです。このFACTは地元も地元、私と同郷だったんです!
日本だけじゃなくて海外でも活躍するFACTが同郷だと知ってちょっと嬉しかったです!
メタル系というと、どうしてもビジュアル系っぽいイメージしかなかったのですが、FACTはそんな偏見を木端微塵にうち砕いてくれました。
とにかく男気溢れる攻撃的で激しい、パンクスピリッツに溢れたライブに痺れました。
会場もパンパンで本当に盛り上がりました。

ライブ後に、地面には無数のもみくちゃにされた能面がライブの激しさを物語ってましたw
是非ワンマン行きたいですね!


FACT〜LAKEをライブハウスに塗り替える、百戦錬磨のスクリーモ!〜


続いてはやはり今フェスの目的の一つだったねごとが出演するお隣のWINGテントに移動しました。
ちょうど始まる頃でしたが、すでにテントの周りは人で溢れていました。。。
もしや!!

入場規制!!!

Σ(゚д゚lll)ガーン

MUGEN-FESに続いて、またしてもねごとを見れず・・・
まぁ、残念は残念だったんですが、FACTで燃え尽きていたってのもあって、それほどショックではありませんでした。

ちょうど時間も空いたのでみなと屋に移動してちょっと遅めの昼食をとることにしました。
途中レイクのONE OK ROCKを覗きましたが、こちらも入場規制。流石に今人気のバンドだけのことはあります。
自分的にはちょっと空回り系な感じであまり興味がありませんが。。
しかもMCではダイブやモッシュが禁止されてるから大人しくしてたらファッキンジャパンになっちゃうぜ、みたいな品のないことを言ってました。
同じダイブやモッシュが禁止されてることに関して、後で出てくるTOSHI-LOWなんかは、本当説得力のあるコトバで語っていたのとはあまりにも対照的。
ま、ようはイマイチって事だね。

昼めしはキーマカレー。本当は下妻地ビールのお店の夏野菜カレーが食べたかったんですが、三日間とも売り切れでありつけませんでした。゚(゚´Д`゚)゚。

この後夕方までシーサイドステージで過ごしました。
back numberというバンドを観ていましたが、豪華6人編成のアンサンブル、そしてちょっとむさくるしい風貌とはあまりにもかけ離れた甘くてポップな胸キュンメロディに、結構やられました。
ROCK IN JAPAN2011、この歌を、ここでできることを幸せに思います」と言って「花束」という曲が披露されました。
曲名を告げた瞬間、歓声が上がったので知ってる人は知ってる曲なんだと思います。確かに心地良いミディアムバラードで結構いい感じの曲。
でも、感極まってボーカルの人が涙ぐんでたのはちょっと受けました。
そこから「公衆の面前で涙をみせてカッコ悪いですね!」「カッコ悪いから今日は自分のキズに塩を塗りたいと思います!」とかMCもどんどん空回りしだしましたが、不思議と嫌な感じはしないどころか、ついついこのボーカルのペースにのせられてしまいました。
昼下がりのシーサイドで思いがけない楽しい時間を過ごす事ができました。

back number〜胸キュン女子続出、切なさも幸せもバーストさせたback number〜


3日目もそろそろ18時になろうかというところ。ラストは決まってるとして、その前をどう過ごそうか悩みました。
動かなくていいからグラスで吉井さんにするか。。。悩んだ末久しぶりのART-SCHOOLを見る為にフォレストに移動しました。
メンバーが変わって最近ではボディーミュージックみたいな曲とかで、正直興味が無くなってしまったのですが、かつては最も好きだったオルタナバンドの一つだったので、久々に見てみようと思いました。

真夏でも相変わらずロンTとか、どこまでも不健康そうな木下くんには笑わせてもらいましたww

といきなり「車輪の下」を投下!!

オオォ!!!過去の名曲に初っ端からゾクゾクしました。
さらに「Sad Machine」や「MISS WORLD」と大好きだった時代の名曲が次から次へと投下されます。

A,Bメロの静けさから一気に爆音になだれ込むサビ、やはりART-SCHOOLのサウンドは繊細で鋭利な刃物のようなで、ゾクゾクします。
この研ぎ澄まされた感じこそ、オルタナティブロックの醍醐味だ!やっぱ初期のART-SCHOOLサウンド好きだわぁ!!
フォレストのそんな前にはいかなかったのでスペースは十分、そこでヘドバンしてノリまくり。超気持ち良かった。
3曲くらいでオーラスに備えてグラスに向かおうと考えていましたが、気が付けば最後まで楽しんでました

本当に立ち寄って良かった!

ART-SCHOOL〜夕暮れの森に響いた、貴重で美しい爆音〜


ART-SCHOOL終演後は速やかにグラスステージに移動しました。
いよいよ今フェスの大トリを見る為です。実は三日目のグラスのヘッドライナーを見るのは初めて。翌日の事を考えると少し早めに帰る必要があったので、今まではスキップしてました。
でも、今回はまだタイムテーブルも発表されていませんでしたが、出演アーティストを見た瞬間、大トリはこのバンドしかない、そう確信を持って、翌日の休みもとりました。どうしても見たかったバンド、

BRAHMAN

グラスに到着するとちょうど吉井さんのステージがラストでした。
そこから人の流れにまかせていくと、思いの他あっさりとフロントスペース付近まで辿りつきました。

と、周りからはフロントスペース突入に躊躇する声も。「あそこはまじ激しいからここら辺がいいよ!」
やはりBRAHMANのフロントは特別だ。開演時間が近くなっても意外とスペースがあいている。後ろはもうギッシリにも関わらず。。

そしてスクリーンには「NEXT ARTIST」の文字が映し出されると歓声が沸き起こります。

そして。。

薄暗がりの中、あの荘厳なSEと映像が流れ出します。オーディエンスは合掌で登場を待ちます。
いつ見ても鳥肌の立つ光景。
そしてメンバーが登場すると一曲目は「Kamuy-pirma」
TOSHI-LOWが情感タップリに歌いあげます。思わず聴き入ってしまいます。
前回のように一発目から激しい濁流を予想していただけにちょっと驚きました。
そして一曲歌い終えると、TOSHI-LOWは客席を見て、そして穏やかな口調で語りかけます。


「体力のない人、怪我したくない人、後ろに下がって」

「冷やかしにきた人、バスに乗って」

BRAHMANのフロントに突っ込んでるヤツらには相応の覚悟があるに決まってます。勿論誰も引きません。

それを見やると、


「頭と体を使って、好きなように」

穏やかに、しかし恐ろしいまでの宣戦布告。
戦慄が走り抜けます。
オーディエンスも心底痺れた様子で、オオォォ!!と歓声を上げます。

激しいビートと共に「The only way」が投下されると、フロントスペースはこれまでのフェスとは明らかに別次元の空間と化します。絶え間ないモッシュ、そして次から次へとダイバー達が見を投じていきます。
ご存知のようにジャパンは数年前からダイブが禁止されています。殆どのアーティストでそれは守られているのですが、やはりBRAHMANはそうはいきませんでした。

ただTOSHI-LOWはMCでその事に触れていました。


「このフェスではダイブが禁止されているが。そのことを文句言って、それで楽しいか?」
「何でこのフェスでダイブが禁止されているか。。それは数年前ダイブによって深刻な後遺症が残った人がいるからなんだ。」
「本当は誰も規制なんてしたくないんだ。規制を作っているのはやる側じゃなくて実は見に来ている人の方なんだ」
「誰かの髪が目に入った!じゃあ次の年はみんなボブか?それで楽しいか?」
「倒れているヤツがいたら助けてやって、皆で楽しもうじゃないか!」

ライブって要はそういうことなんだと思う。文句を言ったって楽しくなんかないに決まってる。
与えられた環境で精一杯楽しむ、それも皆で一緒に楽しむ、これがライブなんだと思う。

実際フロントではダイブやって持ち上がらな場合でも、「もういいよ、ありがとう!」って声かけたり、人が潰れたら皆で起こしたり。
何かアイドルのコンサートでライブの嫌な部分を沢山見てきた自分にとって心が洗われるような気にさえなりました。

やっぱりBRAHMANの音は、皆をダイブに向かわせるだけの圧倒的なパワーがある。
オーディエンスも純粋にその音を楽しんでるだけ。

そんなオーディエンスにTOSHI-LOWも「始末書は書いてやるから!」

くぅ痺れる!これでまた来年から呼ばれなくなってしまうかもしれないなぁww

前回は一切MCがありませんでしたが、今回はめっちゃ喋ってたなぁ。
震災後の支援活動のことも熱っぽく語ってたし、いつもはSEの映像で映し出される「高く飛ぶように生き深く懸命に死ぬ」って自ら語った時はもう鳥肌もんでした。

終盤の「Answer for」では、お決まりのリフトアップされながらオーディエンスに囲まれて熱唱。

2曲目以降はほぼNON STOPの1時間、もう自分はヘトヘトで途中からモッシュピッドにも突入できなくなってしまいました。。
情けなし。。

それでも本当に充実感がありました。

最後の曲を歌い終えて、退場した瞬間、花火が上がりました。

客席からはどよめきが。そう、終演を告げる花火はすなわち、ヘッドライナー恒例のアンコールがないことを意味していました。


凄い達成感と疲労感、そして終演しても暫く鳥肌がおさまりませでした。

本当に凄いライブでした。

帰り際、かなりBRAHMANに参戦してるっぽい人が口にしてました。
「今日の公演は生涯に一度あるかないかかも。セットリストも神だし、本当に凄かった!」

自分はそこまでコアなBRAHMANのファンではないので、セトリがそこまで凄かったかは分かりませんでした。

ただそれでもやはりジャパンで見てきた3日間では別次元のライブでした。


BRAHMAN〜全身全霊で奏でた音に震えた壮絶なクライマックス〜


終演後は待たせていたツレ達と合流。
そして、軽く打ち上げをしました。


今年も音とお酒にタップリ浸った三日間、本当に楽しかったです。

Thank you rockn' roll!!


来年もよろしくです<(_ _)>