ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN FES.2011 1日目@横浜アリーナ

7/16(℃)に2年振りにNANO-MUGEN FESに参戦してきました。まぁ去年もNANO-MUGEN Circuitは参戦しているので2年連続。
横アリも確かエルダーの卒業以来だから随分久しぶりです。

今回のフェスは当初は全く参加する予定が無かったのですが、忘れもしない。℃紺@宇都宮後、セキチィ邸に滞在中に一本の電話を貰いました。会社は違うのですが、5年前に一緒に仕事をしてからの付き合いになる方からのライブのお誘い。
その方と1年振りに再会する意味もあって今回のライブに参戦しました。

当日は13時過ぎに入りました。開演は11時半なので、もう一組は終わっていました。中に入って初めてタイムテーブルを見たところ、目的の一つであったねごとが見事に終了していましたorz

クロークに荷物を預けるとライブの定番、ってことでまずは一杯生をやります!この楽しみはハローでは出来ないから貴重よね!


で、少しまったりしたところで、ちょうどこれから始まるところだった、イッソンこと磯部正文BANDの公演を見ることにしました。
開演20分前くらいにセンターステージに入りましたが、入場規制もなくフロントスペースに潜入できました。ちなみに今回はセンターステージはざっくりと言うと3×3の9のブロックに分かれています。フロントスペース、いわゆる中央前ブロックと中央の中段は人気のスポットで大概のアーティストで開演時は入場規制がかかって入ることができなくなります。

さて、イッソンのライブがスタートします。入場のSEが流れたかと思いきや、途中で止まってしまいます。それも2回も。
最初ワザとやっているのかと思いましたが、「本当はWEEZERがかかる予定だったんだよ」と一言。
あぁ機材トラブルだったんだ!と納得。
この機材トラブルは開演後も続いて、ギター1曲丸ごと入らなくて(ツインなのでイッソンのギターは残ってますが)、「彼のスゲーソロがあって自分でやろうと思ったけど出来なかったね!」と。wwそれでもギターが復活しないので、「アリーナの歌歌います!」とかいっておそらく即興で、「そんなのアリーナ!」とか歌ってましたww

まぁ、機材トラブルはセッティング時間が限られてるフェスではよく起こることなので、そんな時間もアーティストの個性が出て楽しかったりします。
ちなみに℃-uteも昔はよく機材トラブルがあって、でも、彼女達は平然としてて、大したもんだ!って感心していたものです。

そんな機材トラブルもありましたが、曲は驚くほどパンキッシュ、というかかなり初期のメロコアっぽくてで自分の℃真ん中!
ちょっと肩慣らしに、と思って入ったのですが、気付けばもうかなり激しくがっついてました。
で、自分にとって℃真ん中だった理由がイッソンのMCを聞いて分かりました。
磯部正文と言います。昔HUSKING BEEというバンドをやってました。」

思わずえ?って聞き返しました。そうかぁ、ハスキンだったのか!!
あの疾走感溢れるメロディックパンクにも納得しました!10年以上前に当時今ほどロックを聴いてなかった頃ですが、それでもハスキンを試聴して一発でそのメロディに虜になってしまいました。当時買ったスプリットアルバムは今も残っています!

1発目から、凄く得した気分。で、その勢いに任せてDJステージも連続で参戦。


続いてはTHE YOUNG PUNX!バキバキのエレクトロサウンドと巨大バルーンで弾けまくりました。こういうステージは拳を突き上げることもなく、皆フリースタイルで楽しみます!だからはっちゃけ度も半端ない。
途中で、バックトゥザフューチャーのテーマソングかけたり、OASISの名曲「Wonderwall」をパロったり!とにかく楽し過ぎる!!
圧巻はスペシャルゲストとか言いながら、4回も登場した黒人シンガーのKOKOさんww
天使にラブソングを」に出てきそうな貫禄タップリのオバサンですww
3回目くらいで「ありがとう!」と行って去って行ったので、もう出ないかと思いきや、スクリーンに「SPECIAL GUEST」とか映し出されて、また何事もなかったように登場します。
「さっきありがとうって言ったよね?」と思わずツッコンでしまいましたが、なんか無形で純粋に音楽を楽しめました。


ここでちょっと小休止。再びビールをあおって、後半の作戦を立てます。ハイエイ見て、そっからアジカンに備えて、フロントに潜り込もうと!


次はthe HIATUS。アリーナ席でASHをまったりと見た後に入場しようとしたのですが、長蛇の入場列が出来ていました。実はMUGEN-FESでこんな列を見たの初めてでした。
フロントは既に入れなかったので、2段目の中央に潜入。流石に凄い人気。この日はアジカン、ハイエイ、WEEZERのファンが4.5:4.5:1と言ったところかな。そのくらいハイエイは人気がありました。
センターステージのの2段目って音が最悪なんです。特に音が重い場合、重低音だけがボンボン響いてよく聴こえない。。
で、ハイエイといえばウエノのベースを始め、とにかく音が重い!!で、案の上音が最悪orz

周りのノリもやっぱ自分より確実に若い。何かただモッシュして周りに合わせて拳を上げるだけのような気がして、自分的にはあまり面白くなかった。。
ま、曲はやっぱり良かったですけどね。

ハイエイのステージが終わって、前に移ろうとしたら今回は各アーティストの終演後もブロック移動が出来ないらしい。。
仕方なく一度外に出て並び直しましたが、アジカンはどうしてもフロントスペースで弾けたかったので、THE RENTALSは泣く泣くお休みにしました。。。


その甲斐あって、アジカンはフロントに潜伏することができました。
1年振りのアジカン、今年の1曲目は何かな?もう本当にドキドキです。

アジカンのメンバーが姿を現すと会場のボルテージは最高潮に達します。
そして演奏が始まります。
会場を包み込むようなシンセサウンド!

今年もこれか!!
「新世紀のラブソング」
6thアルバムの1曲目でもあるこの曲は一発目にはピッタリ。サウンドと共にジワジワと盛り上がって、サビになると待ってましたとばかりにオーディエンスがゆっくりと跳ね出します。
やっぱりアジカンと言えばジャンプ!自分がアジカンのライブが℃-uteのライブと非常に似てるなぁと思う所以でもあります。

1曲目にこれがくれば次はアルバムでも2曲目、定石通り「マジックディスク」が投下されます。前曲から一転、激しいサウンドが響きだすと、やる気を漲らせたオーディエンス達が堰を切ったように前になだれ込んで、そして軽いモッシュを開始します。
アジカンのフロントは女の子も結構多いのですが、彼女達ももみくちゃになりながら頑張ります。前の子のポニーテールが目に当たって痛かったんですが、まぁ、これもライブ!
3曲目「All right part2」からは、これまたアジカンライブでは欠かせないシンガロング。皆で「オーライ!オーライ!」を合唱します。

と、アレンジしたギターサウンドが鳴り響くと、場内は一気に沸きます。ここからイントロまで1分近くあるのですが、アジカンライブに足を運んだことのある人なら、このサウンドの早貴の曲は容易に分かります。そしてその曲を理解した瞬間歓声があがる訳です。

Re:Re:

アジカンサウンドの生命線でもあるリフがテンポ良く繰り出される曲は、少なくとも自分の中ではアジカン屈指の名曲。
ゴッチのシャウトに呼応するように、拳を上げてシンガロングで応戦。この一体感は半端ない。
でも、一体感という意味ではセカンドアルバムの2曲がアジカンンの双璧。
その1つ「アンダースタンド」が序盤で早くも投下されます。

軋んだその心、FUFU それアンダースタンド
歪んだ日の君を FUFU 捨てないでよ

と、2フレーズを静かに刻んだのを合図にロックアンサンブルが開始されると、オーディエンスもoiコールを開始。
おおぉ、この瞬発力、本当に高まります!!
とにかくこの曲は1曲ずっと歌ってます!

で、続いてはゴリゴリとしたベース音からアジカンの原型「遥か彼方」、またしても超絶に高まります。
この曲も殆ど歌ってます!

ここで、前半が終了。ゴッチのMCが始まります。
東日本大震災の事に触れて、「今年は開催は無理だろう」と思ったそうです。
それでも開催の漕ぎつけることができた事への感謝、さらに「自分の中の復興。ここで折れずに2日間盛り上がれたら、自分の中で今まで鳴らしてきたものを取り戻せるんじゃないか、助けを求めている人たちに想いを送れるんじゃないかという気持ちでこの2日間やっています。心を蘇らすというか生き返って帰ってください!」と。
ゴッチのこういう真摯な姿勢本当好きです。

そして彼だけではない。テレビ番組で氷室京介が「この事件を風化させてはいけない!」とチャリティーライブを立ち上げれば、僕らの℃-uteだって「音楽で日本のみんなをハッピーでラッキーな気持ちにしたい!」と熱唱した。
音楽の可能性をバカ正直に信じてるアーティスト、自分は好きです。

後半戦は「迷子犬と雨のビート」から。この曲の人をくったようなメロディにはいつも和まされます。
とまったりモードから一転、アジカンの中でも最もキャッチーな4thから、「君の街まで」「ループ&ループ」「リライト」とアジカンの誇る高速アッパーチューンを立て続けに投下してきます。

これで盛り上がらない訳がない。もう自分も限界まで弾けました。そして歌いました!で、跳びました!

そのボルテージが最高潮に達したのは、やっぱりアジカンの鉄板中の鉄板のこの曲。

君という花!!

イントロが鳴った瞬間のオーディエンスの高揚感たるや半端ない!
拳をつき上げて、皆で大シンガロング!
毎度の光景だけど、何度やっても止められません、この快感は!!

宴はフィナーレを迎えます。ゴッチは改めて、「今日集まってくれた皆、本当にありがとう!」
そして、スポットライトが落ちた薄暗がりの中、最後の曲が始まります。

静かにギターのストロークを開始するゴッチ。

その瞬間鳥肌が立ちました。ついにこの曲がキタ!!

ソラニン!!

私にとっての待望の曲です。周りをみると、知り合い同士顔を合わせて、そしてハイタッチするもの、ガッツポーズするもの、
そうか、皆同じきもちだったんだ!!

この最高のライブの最後をソラニンで締められるなんて、もう本当に感無量です!!

全く文句のつけようのない、パーフェクトなセットリストでした。

  1. 新世紀のラブソング
  2. マジックディスク
  3. All right part2
  4. Re:Re:
  5. アンダースタンド
  6. 遥か彼方
  7. 迷子犬と雨のビート
  8. 君の街まで
  9. ループ&ループ
  10. リライト
  11. 君という花
  12. ソラニン


当初はヘッドライナーのWEEZERもフロントで頑張る予定でしたが、アジカンで完全に燃え尽きたので止むなく撤退。
後ろですこしまったりと楽しむことにしました。

WEEZERアジカン以上にオーディエンスの惹き付け方がうまくて、ヴォーカルのリヴァースは、あの横アリの広いステージの通路を縦横無尽に走りながら、オーディエンスとハイタッチ。アリーナの方まで来て、しかも一緒に肩組んで歌ったり、とにかくそのサービス精神が凄い!!
曲は勢い一辺倒ではない、緩急織り交ぜた、時にはかつては「泣き虫ロック」と言われた泣きのメロディも健在。
あれだけ広い会場でも、凄く身近に感じさせてしまう、あのライブパフォーマンスは本当に凄い!
アジカンが憧れるのも分かります。


WEEZERを始め、詳しいレポはロッキンオンに掲載されていますので、興味のある方は是非ご覧になってみて下さい。
http://ro69.jp/live/detail/54660



終演後は、心地良い疲労感に包まれながら、一緒に参戦した方共々、「本当に楽しかった!」と大満足しました。



やっぱり、ライブは、踊って、歌って、跳んで!!
これができるアジカンは私のスタイルワンです。

ジャパンではBAWDIESと被ってしまって、本当に残念なんですが、でもやっぱり自分はアジカンに行くだろうな。




おまけ


フライヤーの画もやっぱりアジカンはステキです!!

実はこのブログのタイトル画もアジカンの、というか中村佑介さんの画風をモチーフにしています。