劇団ゲキハロ第12回公演キャッツ♥アイ(Aパターン)@池袋サンシャイン劇場

ついにキャッツ♥アイ、Aパターン(盗む側)公演が初日を迎えましたが、その夜公演を観劇してきました。


グリッドはなんと最前!!
舞台ではB.B.に続く2公演連続最前となりましたが、ゲキハロ℃-ute関連では寝るキュー以来なですよね!
あの時も初見でした。

ただ上手寄りで正直見ずらそうだなと思っていたのですが、実は最前上手はある意味中央より美味しい場所でした!

以下はネタバレありなので、まだ観劇していない方はご注意を!


高層ビルの絵画を盗むというシーンから物語は始まります。
と、いきなりワイヤーで吊られた舞美嬢が登場!!
ひょっとしたらやるんじゃないかとは思っていましたが、いきなりのワイヤーアクションにビビりました。勿論ゲキハロでは初。
ブログでも語っていたアクションシーンでしたが、クライマックスで再び登場したり、ちょっとした殺陣では、とにかく舞美嬢の蹴りのキレ味が抜群過ぎて、ハロプロNo.1のアクションスターの面目躍如の圧巻のクオリティでした。

Aパターンは原作に忠実で、ストーリーも来生三姉妹を中心に作られています。
ボクのいた上手は喫茶店「CAT'S EYE」のセットがあるところだったので、来生三姉妹を中心に間近でトークシーンが見られてかなり美味しかったです。

来生三姉妹

その三姉妹ですが、全員が全員とてもハマっていました。
まずは色気不足が心配された泪姉さん扮する茉麻ですが、かなり雰囲気が出ていました。
ちょっと色気のある話し方、決して感情の起伏をみせないんだけど、「熟女」と言われて、軽くキレたりするシーンなんか絶妙でした。

男装役も中々堂に入ってました。いきなりムーンウォークもどきをかましたり、浅谷扮するキャプテンとの絡みは場内の爆笑を誘ってました。
体系的にはちょっと太い泪さんだなぁという印象はありましたが(^_^;)、ここまでハマるとは想像していなかったので、B.B.のアリ役を好演したクオリティをここでも見せてくれたか!と、茉麻の演技力を改めて感じました。

愛役の舞ちゃんも、あのメンツで愛をやるのは舞ちゃんしかいないだろうなって思ってましたが、末っ子っぽくちょっと幼くて可愛らしいところや「ボク」なんて言葉遣いがめっちゃハマってました。
まぁ、こちらは演技というよりキャラがドンピシャだった感じがしますが、妹ながら瞳姉さんを心配する感じなんか中々好演していました。

最初登場した時、少し笑っていて、「影虎かくごじゃ〜」と絶姫役で大失態を演じた戦国自衛隊が脳裏をよりぎましたが、その後すぐ持ち直して、ストロンガーで見せてくれたようなクオリティを感じました。
舞美嬢や茉麻に比べればまだまだでしょうが、舞ちゃんも確実に成長しているのを感じられます。


そして舞美嬢です。原作もそうでしたが、この舞台でも主役は完全に瞳で、アクションシーンだけでなく、切なかったり、笑わせてくれたりととにかく大活躍でした。

まず瞳にドンピシャだなたと思ったのが、美人で活発なところと、でもそれとは裏腹に中々本心を言えない不器用さ。
これってまんま舞美嬢のキャラと被るじゃないですか!!
だからなのかこの不器用さというのをとても自然に演じたいたように思えます。
それと瞳で特に切ないシーンが、俊夫が瞳をキャッツとは知らずに捜査情報などを話すシーンがありますが、この時の瞳はキャッツと瞳の間で板挟みにあって、とても辛そうな表情をするのですが、この時の舞美嬢の表情がめちゃくちゃ上手くて、そうそう!正にこれが瞳なんだよ!!って何度も心で叫んでしまいました。

あの複雑な心理描写を完璧に演じて、女優として完全にワンランク上をいった舞美嬢も感じることができました。

それにしても本当瞳はハマり役だったなぁ。
容姿も、キャラクターもそして勿論演技もあって、本当に原作から瞳が飛び出してきたような感じでした。

キャッツ特捜班

ベリキューメンからは浅谷役を演じたキャプテンが参加しています。
エリートらしい凛としたところと、男装した泪に盲目的に恋をしてしまう二面性をこちらも原作に忠実にキャプテンが熱演していました。
泪さんを「オスカル!」と絶叫したり、途中で歌い出したり、まぁ幾分原作よりエキセントリックなところはありましたが、やっぱりキャプテンの演技力もぶれないなと感心してみていました。

特に原作でもお馴染みだった、浅谷の鋭いツッコミに対して、瞳がのらりくらりとかわすシーンも、キャプテンと舞美嬢がときに顔を付け合わせて、キャプテンが鋭い眼光を向ければ、舞美嬢が人の食ったような、笑いでかわすという、この表情での対決も実にスリリングで、個人的にはこの舞台で一番好きなシーンです。

その他の特捜班メンバーは、泪さんファンの熟女好きヒラメに、愛ちゃん好き、俊夫と同僚の竹内、さらには気の良い課長も原作通り登場しますが、どちらも原作よりデフォルメされていて、ちょっと原作好きとしては首を傾げてしまうところもありました。
特に、原作では「私も浪花節は嫌いじゃない」と最後はキャッツの正体を勘づいても、俊夫と瞳を見守ろうとした温かい役でしたが、舞台ではただヒステリックに取り乱すだけの情けない課長になり下がっていました。

まぁ、この辺が演じる植木さんテイスト、散歩道楽テイストなのかなとも思いました。


その他のベリキューメン

その他のベリキューメンバーは、キャッツの正体を知っている探偵役としてちょっとだけ登場します。
こちらは舞台オリジナルキャラですが、まぁ、メンバーを登場させる為だけの役なのでストーリーとはほぼ関わってませんでした。

ただ、ナカジマ氏のはちきれんばかりの胸が相当凄い事になっていて、最前の私はすっかり心を盗まれてしまいました(^_^;)


原作との絡み

ストーリーはオリジナルストーリーなのですが、原作で登場するシーンはセリフを切りつないだような感じでした。
浅谷が男装した泪さんに惚れてしまうシーンや、俊夫と瞳が二人きりになってしまうシーン、さらにクライマックスで、
キャッツアイがついにその正体を明かそうとした時、俊夫が「そんな訳ないんだ!キャッツが瞳であるなんて!」というセリフ、これは正に本編の最終回で語ったセリフです。

そして心憎いなと思ったのは、キャッツアイの正体がバレて、俊夫の前から姿を消すも、再び「恋再び」という絵画を盗む予告を出すというラストシーン。

これは本当の最終回*1で、俊夫が記憶喪失になってしまった瞳を見て、泪さん、愛、永石さんに言った感動の名言「瞳と再び恋ができる」から来てるのかなとも思いました。

その他にもクラナッフの作品を狙うところ、そのクラナッフが架空の人物であること(確か原作ではその後実在する人物になっていたような。。。)などなど結構原作の世界観が持ち込まれていました。


まぁ、原作と一番違ったのは原作ではナイスオールドだった永石さんをキムさんが演じていたので、思いっきり胡散臭くなっていた事ですかねwww


それと脚本が散歩道楽ということもあって、とにかくバタバタしてる印象がありました。
キャッツ VS 特捜班、さらにキャラクターがどんどん登場してくる前半においては、畳みかけるような勢いのある太田さんの本は絶大な効果を発揮します。
この辺は携帯小説家なんかでもそうでしたね。

一方、瞳や来生三姉妹を中心に複雑な背景を語り出す後半になると、雑な感じが浮き彫りになってしまって、そこは塩田さんの本で観たかったなという印象も受けました。

ただ自分の周りは圧倒的にオトムギ>散歩という評価の図式なんですが、個人的には散歩の勢いがあったり個性的な俳優陣はかなり好きです。

特にヒルタさんや川原さんと言った女性陣は、本当にパワフルでしかも超攻撃的な個性を持っていて、これはオトムギにはない魅力だろうと思います。


それとこの舞台には、原作には全くない、変な犬神兄弟を瞳があしらうというコメディタッチのシーンがありますが、この犬神兄弟を演じているのは舞美嬢が主演を務めたらんにも出演している、木村さんや半野さん(四影の人)が務めます。

ベリキューメンバーがこれまで一緒に仕事をしてきた多くの方を巻き込んで、また新しい作品が出来あがっているというのも何とも、感慨深いものがありますね。

まとめ

正直、舞台に感動やメッセージ性を求めるならこの舞台はおススメできません。
ただ「CAT'S EYE」の原作好きや、舞台に娯楽を求める人にとってはかなり楽しめる舞台なんじゃないかと思います。

特に個人的には来生三姉妹が予想以上にハマっていて、これだけで大満足です。


そうそう、この舞台の最後にはキャッツアイ7による主題歌披露もあります。
が、この日はりーちゃんがなんかもじもじしてると思っていたら、左右の靴ひもがからまってしまうというある意味ミラクルを起こしていました。
相当堅かったらしく全然とれなくて、思わず苦笑いしていましたww

間奏のキャプテンのラップのところでなんとかほどけていましたがw



終演後は、セキチィ、ラファ兄さん、もにっち、マツリさん、ゼロクマさんとこの舞台に相応しいベリキュー推し混合の打ち上げになりました。

何にしても、無事初日を迎えられて本当におめでとう!!
この調子で千秋楽まで突っ走っていって欲しいですね!

初日!
-中-
パワーもらったぁ(^^)


さて、本日はこれからBパターンを観劇してきます。
オリジナルストーリーだし、塩田さんの本、そして昨日立派な胸を披露してくれたナカジマサキ様!!(爆)

舞美嬢は主演ではないけど、こちらも楽しみな要素盛り沢山です!

*1:連載終了後の特別編