クールなの?キュートなの?どっちが好きなの?

少し前の話になりますが、昨年末にハロプロ楽曲大賞が発表されましたね。
この結果を℃-uteヲタ的に振り返ってみようと思います。

http://www.esrp2.jp/hpma/2011/result/song/001-003.html

楽曲大賞はスマイレージの「有頂天LOVE
これは正直意外でした。個人的には同じく上位に食い込んだ「まじですかスカ!」(6位)と共にクソ曲扱いしていた自分の見識の狭さを改めて思い知らされました(^_^;)


正直な話をすると昨年は私も2位に投票した「Kiss me 愛してる」で℃-uteの2年連続の受賞は堅いなと思っていました。
ファンの母集団の多い娘。やベリに見るべきシングルもないし、完成度ではこの曲は群を抜いてるし、℃-uteファン以外のライブでの評価も頗る高かったし。
不安要素と言えば選考対象となった℃-uteのシングルはどれもレベルが高くて票が割れること、それと4人スマイレージのノスタルジーからスマの楽曲に票が集まる事、特に私も3位に投票した「ショートカット」は名曲だし、大賞はこのどちらかだろうと思っていました。

が、「有頂天LOVE」でしたかww
これはいい意味で期待を裏切られた感じです。
非常に洗練されたkiss meに対してこの有頂天はとにかくスマらしい勢いや圧倒的な可愛さが前面に押し出されています。
まるで先のキュースマ合同紺でスキルでは到底及ばない℃-uteに対して真っ向からぶつかっていった姿とダブります。

1位は驚きでしたが、スマらしいビート感が出た完成度はかなり高い曲だと思います。

真野ちゃん3位の「My Days for You」は曲は勿論、詞やそのバックボーンなどすべてが神懸ってました。
恐らくマノフレは例外なくまずはこの曲の一点買いに走ったでしょう。(てかこれ推さない人はマノフレじゃないっしょ)
つんくの良曲の典型って感じもします。やっぱり℃-uteも一度つんく♂P以外の人に書いて欲しいですね。

ここで、個人の投票結果を振り返ってみます。


順位タイトルアーティスト大賞順位
1位Midnight Temptation℃-ute11位
2位Kiss me 愛してる℃-ute2位
3位ショートカットスマイレージ4位
4位夏ダカラ! Buono!27位
5位My alright skyBuono!29位

こうして比較できるくらい楽曲大賞の結果と大きく乖離していなかったかなww
去年は初めて℃-uteヲタとしての視点をなるべく捨てて、色々聴いて投票するように心掛けました。
勿論℃ヲタとしての好みは色濃く反映されています。ま、そもそも曲の善し悪しだって主観的なものだし、自分の好きな子が歌っていればどんなクソ曲も名曲に聴こえるものです。(てのはちょっと大げさかなw)
だから、人気の母集団の大きい娘。が上位にくるのは仕方ないと思うし、それも含めてこの大賞の面白さかなと思います。

大きな傾向と言えば毎年上位に食い込むBuono!が、昨年は「JUICY HE@RT」の19位が最高と今一つ振るいませんでした。
この曲が19位ってのが一つのキーだと思います。私はこの曲もクソ曲扱いなんですが、確かにこれまでのBuono!の歌謡っぽい部分の流れには一番近い感じはします。
ただ19位という事実が物語るようにそこまでいい曲ではないと思います。
で、アルバム「partenza」は個人的には物凄くハイクオリティだと思いましたが、ちょっとマニアック過ぎて一般的なヲタウケはイマイチだろうなとも思っていました。
ただ個人的にはBuono!のこのチャレンジは間違いではないと思うし、これからもキャッチーで安易な曲ばかりではなく、Buono!にしかできないチャレンジをどんどんしていって欲しいと思います。

℃-uteはすべてのシングルをトップ20に入れてきて、僅か1曲に終わったベリと完全に立場が逆転した感じです。
トップ5に2曲入ったスマと共にキュースマが昨年のハロプロ楽曲を引っ張ってきた事を象徴していますね。

℃-uteに関して言うと、クール系とカワイイ系の対立がありました。
kiss meと会いロン、桃スパとセカハピ。
結果は、kiss me2位、セカハピ7位、会いロン14位、桃スパ18位とクール系、カワイイ系が交互にランクインしました。
まぁ楽曲の完成度もあるし、ややクールな℃-uteが攻勢でしたが、どちらの℃-uteも支持されていたと言えます。

こうして別々の色をハイレベルに出せるのも℃-uteの魅力です。

迷うなぁ!
クールなの?キュートなの?
どっちが好きなのぉ?♪

ってねwww

ただ℃-ute関連で個人的に嬉しかったのは「Midnight Temptation」が11位に入った事。
この曲は歴代℃-ute楽曲でも個人的には最大級の評価をしていましたが、チャートのアルバム曲では娘。の「愛しく苦しいこの夜に」の10位に次ぐ11位。
特にアルバム曲はシングル曲と比べてもより自分の好きなグループの曲に入れる傾向がありますが、その中で℃-uteのアルバム曲がこの順位に来たのは評価できます。

楽曲大賞には平均ポイントというのがあります。総得点を得票数で割ったポイントです。仮に同じポイントならこの平均が少ないほどより多くの人に支持されたことになります。
娘。のこの曲は2.51と異様に高く、一部の根強いファン(それでも97票も入っていますが)に支持されているのに対して、1.91のMidnightはより多くのファンに支持されたんじゃないかなと思います。

全体的に℃-uteはこのポイントが低くて、皆ファーストチョイスではないけど、2番目は℃-uteっていう、ハロヲタの評判を反映した数字なんじゃないかと思います。
このセカンドチョイスの人をどう取り込むかが実力やビジュアルレベルの割にブレイクしきれない℃-uteの鍵を握るかもしれませんね。

ただ、シングルは上位に入った℃-uteですが、アルバム曲では「Midnight Temptation」以外見るべきものがなかったのは今後の課題でしょう。
この楽曲大賞で上位にこれなかった2009年、℃-uteはちょうど今のBuono!のように路線を模索していました。
ただこの時期に発表した4thは未だに℃-ute史上最高の名盤だし、チャートには反映されにくいアルバム曲でアーティストとしての下地を作ってこそ、数年後のブレイクがある訳で、そういった意味で今の℃-uteはちょっとまずいとも思います。

逆に言えばベリも、今セクシー路線という一つの転換はイマイチうまく行きませんでしたが、こうして道を模索する中で新しいらしさをきっと開拓できるはずで、元気なBerryz工房は、また必ず見られると思います。

MVとか、推しは。。いいや。。

ちなみに楽曲大賞の詳しい考察を読みたい方ははんぞーさんのブログがおススメです。
ベリヲタなのに非常に客観的でとても面白いです。
http://d.hatena.ne.jp/hanzo510/20120102


2012年、℃-uteを始めとしたモベキマスがそれぞれどういう顔を見せてくれるのか、本当に楽しみです。
ハロ紺を見た感じ、10期を迎えた娘。は視界良好のようですが、他のグループもこれに続いて、AKBやももクロに負けないパワーを見せて欲しいですね。