MELON’S NOT DEAD〜拳と声とサイリウムと〜

2月19日はメロン記念日の結成日です。
ご存知の通り2010年5月3日の中野FINAL STAGEをもって解散したメロン記念日は11回目の誕生日を迎えることはありませんでした。
1年前の2月19日は10周年記念ライブがありました。
このアニバーサリーモード一色のライブ中に解散発表がなされました。現場に行った人はたまったものじゃなかったでしょうが、後に振りかえると、10周年記念に解散宣言なんて、本当痺れるほどカッコイイ引き際だと思いました。

ただ、あのライブのMCで、解散発表と同じ位印象的な一言がありました。

いよいよお祭りも佳境、後半戦に突入しようという時、リーダー斉藤瞳は言いました。

「ここからが皆の見せどころですから!」
「皆の拳と声が必要になりますので!」

ヲタ共への宣戦布告!いやいや共闘宣言か!!
本当痺れる一言ですが、メロンヲタ共も大いに湧きます。
そして、エッジの効いたギターと共に疾走感溢れる「ロマンチックを突き抜けろ!〜Break it now〜」のイントロが流れ出す瞬間のカッコイイことときたら、もう現場に行けなかったのが死ぬほど悔しくなりました。

おおよそアイドルらしくない発言、でもいかにもメロン記念日らしいオーディエンスへのメッセージ。

「レス貰ったよ!」って会話には辟易しますが、振りコピとか衣装の可愛らしさとか、そういうアイドルらしいノリ自分はかなり好きです。(そりゃヲタだから当たり前よね)

でも、メロンのライブはそんなアイドルらしいモノはどこかに置いてきてしまったらしいww

拳突き上げて、一緒に歌って!!

メロン記念日のライブは単純明快で実に勇ましかった。

これぞロック!!そう思わせてくれるものが彼女達にはありました。

ハロプロではBuono!の楽曲がロックとして高い評価を受けています。
実力派のバンドメンバーを従えてのライブなどは紛れもないロックだと思います。

ただ彼女達の曲はロックだけどBuono!自体からはそれほどロック臭というものを感じられません。

やっぱりロックらしさというのはそのユニットの生き様が投影されてものなのでしょうから。
選抜したメンバーで年数回ライブをやるグループと、ドン底まで落ちてそこから這い上がってきた、その間ずっと苦楽を共にしてきたグループではやはりオーラが違うと思います。

メロン記念日はその生き様もそして楽曲も、とにかく全身からロックを感じさせてくれる稀有なグループでした。
ただやっぱり彼女達はアイドルグループでした。
その事に最も誇りを感じていたのは、他ならぬ彼女達自身でした。
ロック化計画で有名アーティストとコラボしようが、フェスに呼ばれようが、彼女達はアイドルであり続けようとしていました。

お客を「オーディエンス」と呼ばないで「ヲタモダチ」と呼んでいたのはその典型でしょう。

ヲタモダチ達もそんな思いを汲んでか、どんなに激しくモッシュやろうとも、アイドルライブの必需品、サイリウムは決して忘れない。

しかも企画がある訳でもないのに、会場は緑一色。
昨今のちょっと行き過ぎでは?と感じられる見苦しいサイリウム企画とは一線を画す、本当にメロン記念日の緑はキレイでした。

ロックライブの象徴でもある拳と声、これにアイドルの象徴サイリウムが共存する場所。

色々なアーティスのライブに行きましたが、メロン記念日のライブって本当に稀有でスゲー空間でした。


このグループに出会えたことを、本当に誇りに思います。

そして2年続けて℃-ute現場でお祝いができたことを嬉しく思います。

え、お祝いって?

って疑問に思いますよね。


℃-uteの2月生まれの3人娘、舞美嬢、なっきぃ、舞ちゃんのバースデー企画は今年で2回目を迎えましたが、3人が一緒に歌う締めの楽曲は昨年が「赤いフリージア」そして今年が「さぁ! 恋人になろう」でした。
偶然かもしれませんが、あの℃-uteスタッフのこと、同じ2月生まれのメロン記念日の楽曲を持ってくるという粋な計らいなんじゃないかなと思っています。


そんな不世出なアイドルグループメロン記念日へ尊敬と感謝の念を込めて、11回目の誕生日を敢えてお祝いさせてもらいました。


個人的には、いつの日か、ハロプロメンバーでメロンのトリビュートライブをやって欲しいなって思います。

さらに、いつの日か、メロン記念日復活ライブってのが夢です。





MELON’S NOT DEAD