ファッショナブル@ル テアトル銀座〜ワタシのトレゾワ〜

ファッショナブル6月17日(木)夜公演を観劇してきました。ルテアトル銀座は℃-ute主演の劇団ゲキハロ第6回公演「あたるも八卦」以来ちょうど1年振りになります。
個人的にモーニング娘。の劇場作品を観るのは「リボンの騎士」以来で、今の娘。ってどんな感じなのかなとちょっと楽しみの部分もありましたが、一番の目的は上述した「あたるも八卦」で女優として開眼したなっきぃの演技です。
ある意味完全アウェイの中でなっきぃがどれだけやれるか?
多少のネタバレ含みますので、これから観劇される方はご注意下さい。
座席は13列下手側でした。観るには特に不自由はしないポジションな上、最後の挨拶のところでバッチリのなっきぃポジでした。
舞台は「トレゾア」というファッションショップでの出来事が描かれています。さゆを除いた娘。メンバーが店員役に扮します。チーフは高橋リーダー、副チーフっぽい立場の絵里、エース販売員はガキさん、買付担当のれいにゃとジュンジュン、そしてよく分からんのが光井とリンリン。
経営不振に喘ぐ「トレゾア」に送り込まれたのはファッション界のカリスマ的存在、辰巳琢郎扮する芹沢眞一郎。強引な芹沢に反発する店員達、一度皆の気持ちはバラバラになってしまいますが、芹沢の熱意にやがて店員が一致団結するという、まぁよくありそうなお話です。
経営再建と並んでもう一つメインとなるのが、高橋リーダー扮する長谷川ココと芹沢の父娘の葛藤から和解までのストーリー。こちらの方は我らナカジマが重要な役割を演じます。

それにしても相変わらずほぼ高橋リーダーの作品でした・・・歌でも劇でもリーダー・・・何か娘。ってそういうとこ全然進歩がない気がします。℃-uteならエースは愛理でも劇では舞美嬢、さらにはなっきぃと新しいタレントがどんどん出ていて、新しい発見があるのですが。
劇中で芹沢が「ファッションにおいてセオリーほどつまらないモノはない」と言ってしましたが、劇中の娘。もそんな風に感じてしまいました。別にリーダーに頼らなくてもいいタレントが揃っているだけに勿体無いと思います。
それでも最近の娘。で一番いい味だしてると個人的には感じている絵里が、この作品でも中々の存在感を放ってました。ココの優しい親友として作品全編に絡んできます。ファッションを扱った劇とは思えない、イマイチなファッションの出演陣の中で、カワイイ系からボーイッシュ系までオシャレな着こなしも目を引きました。
ここのところクール系が多いガキさん、そして店員ではなかったのですが、トップタレント役のさゆも相変わらずの見下したようなブリブリキャラで存在感を放ってました。
いやぁ、さゆは好きではないですが、あの存在感はやっぱり凄いと思います。

それでも、敢えて言いましょう。最初に2分くらい、そこから1時間以上のインターバルでさらに10分弱、娘。さん主演の劇だから仕方ないとはいえ、このあんまりな出演時間でしたが、それでもなっきぃは輝いていた!
なっきぃが演じるのは三宅ユキという友達とトレゾアに訪れるお客さん役。

ある事を決意するため、自分にあった洋服を買いにトレゾアにやってきたが、人見知りで、引っ込み思案な性格の為、なかなか服を買えず、悩んでいる。

とパンフレットの紹介にもある通り、お店に入るもオドオドしていて、最初はすぐに逃げかえってしまいますww
その様子は「携帯小説家」の広海ちゃんそっくりでしたw
この逃げ帰ってから再来店までが、℃-uteヲタとしては非常に長かったです・・・次に登場するのはパンフレットにもある「ある事を決意するため」。ある事とは離婚して別れ別れになった父と再会するということ。父と食事する為の服を選ぶ為に意を決して再来店を果たします。
そのエピソードを聞いて、芹沢とココは、父が望む、娘が望むそれぞれの観点から洋服を勧めます。そのどちらにも「うん」と共感してうなずくなっきぃ、ネタで「う〜ん、全部!!」*1って言うのかとも思いましたが、なっきぃらしさがよく出ていました。
このなっきぃの出来事から芹沢とココの父娘関係も劇的に進展していって、物語はフィナーレへ向かいます。

本当出番はそれほど多くはなかったのですが、物語で重要な役割を演じているし、父に会いたいけど不安でいっぱいなワクワク感とドキドキ感の同居を実に見事に演じていたと思います。
劇中ではオドオドしている事が多いのですが、この作品を観劇した舞美嬢が「うちのナカジマ、なかなかカッコ良かったです」と言っている通り、見事に演じきるなっきぃが自分もメチャクチャカッコ良く見えました。
少なくともあのヘタレキャラは微塵もなかったです。

いや〜本当にある意味完全アウェイの中よくやってくれました。
劇中で「私のトレゾワ(宝物)は・・・」と言うシーンがありますが、℃-uteヲタの自分にとってのトレゾワは、やっぱりこのなっきぃの瑞々しい演技です。

アフタートークショー

この日の公演はアフタートークショー付き。ある意味これが楽しみでこの公演にしましたが・・・
出演メンバーは司会にガキさん、高橋リーダー、さゆ、リンリン、辰巳さん・・・
帰ろうかと思いました。実はなっちゃんは昼公演で出演してしまったらしいのです。゚(゚´Д`゚)゚。

総括

ストーリーとしてもありがちとは書きましたが、セオリー通り故に割としっかりしていて、辰巳さんの渋い演技も光ってて、それなりに楽しめるかと思います。劇中で娘。が歌うシーンが多数あるので、こちらは娘。ヲタ以外にはしんどい時間ですね(^_^;)
それでも、なっちゃんの演技は必見!!
まぁ、℃-uteヲタは1回、なっちゃんヲタでも2回も観れば十分かと。ただ、1度は見て損はないと思います。

*1:勿論「君の戦法」のワンフレーズですw