日本のトップがそんな事言うかね・・・

日本サッカー界で最も権威のある、犬飼基昭日本サッカー協会会長が吠えるのをやめない。
先日、「日本で一番権威のある大会」と犬飼氏が称する天皇杯でベストメンバーで臨まなかった(?)為に敗れた大分と千葉についてである。
さすがは日本一カネを持っている某チームの社長をやっていただけの事はある。カップ戦とリーグ戦を戦えるだけの戦力を有しているチームなら2チーム分のベストチームを組めるからいいだろう。しかし財政的に厳しい選手層の薄いチームにとって、リーグ戦が佳境をむかえるこの時期に並行して、犬飼氏の言うベストメンバー(?)で臨むのは、非常に困難なことだ。
特にリーグ戦を重視するのはプロである以上、降格が与える経済的ダメージなどを考えれば当然の事だと思う。

よく議論となるが、そもそもベストチームって何だ?
サッカーゲームのように選手をパラメータ化して、そのトップ11がベストメンバーか?それともネームバリューのある11人を並べるのがベストメンバーか?
そんな簡単なものじゃないだろう!
だいたい固定メンバーで戦い続ける弊害は、会長がかつて社長を務めたレッズの大失速を見ても明らかだ。
いまや世界的に主流になっているターンオーバー。これはなにも大戦力を有するトップチームだけでなく、過密日程を乗り切る為にどこのチームでもある程度考えなければならないことだ。
怠れば、チーム、そしてサッカー界の財産でもある選手が故障に見舞われ、いたずらに選手生命を縮めてしまうことにもなりかねない。
そういった諸々の事を考慮して監督たちが腐心して選んだメンバーリストに権威あるものがいちいちケチをつける、はたから見ていても不愉快極まりない。

そして会長は、ベストチームの定義の云々より、もっと早貴にやるべき事がある。

天皇杯の開催時期と日程調整だ。もし本当に犬飼氏の考えるベストチームでやらせたいんなら、無理のないような日程を組めばいい。また、毎年言われる事だが、契約更改後の時期の天皇杯開催は選手のモチベーション的にも大いに問題がある。
だいたい外国人選手が帰国してしまうチームもあるが、何故かこういうチームへのお咎めはない。
天皇杯開催時期の問題に対しても何ら回答ができていないのを棚に上げて、世界のサッカー界から見れば時代錯誤的なベストチーム論を毎年繰り返す、この会長は滑稽でもあるが、当事者からしてみたら本当にたまらないでしょう。

もうすぐ世界クラブ選手権が日本で始まる。
もしマンUC・ロナウドルーニーを参加させなかったら、その時こそ「ベストチームで臨んでない!」と大いに吠えて欲しい。
負け犬の遠吠えにならないことを願うばかりですが:-p

それにしてもこのなっきぃの画像は本当に使い勝手がいいなww