NANO-MUGEN FES.2008@横浜アリーナ〜アジカン ワールド ワールド ワールド!!〜

NANO-MUGEN FES.2008 2 Days、初日(7/20)公演に参戦してきました。
ハロプロ関連以外の現場は今年初ということもあり、大丈夫だろうか?という一抹の不安もありました。開演は12:30だったので、新横で昼食をとって(結果としてこれが終演までの唯一の食事でした。。)会場入りしたのは12時10分頃。横アリはあの舞美嬢のユニットがデビューしたハロ紺以来だなぁ、とちょっとだけ懐かしさにふけってました。
場内は屋内とはいえFESの名に恥じないフードコーナーの充実ぶりが目を引きました。2Fのアリーナ入口は出店でギッシリ。
メンバーおすすめという「山形冷麺」やら宇都宮餃子、さらには「ナノム麺」に「ナノビール」なる怪しげなビールまで・・・(後に単なるバドワイザーと判明(^_^;))
色々な食べ物の匂いが入り混じった独特の臭いも、FESに来たんだ!と強く感じさせられました。
そして面喰ったのが長蛇のグッズ列。どうやらグッズ列ができるのはハロプロの専売特許ではないらしいですw

アナログフィッシュ9mm Parabellum Bullet

とりあえずビールを一杯やってから、まずはアリーナ席に突入。正面席はほぼ満席状態だったので、アリーナ立ち見ゾーンに陣取ると、ちょうどFES開幕を告げるかカウントダウンが始まってました。開幕が告げられた後、2日間で登場するアーティストがスクリーン映し出されると、会場は大歓声。ここんとこもハロ紺と全く同じノリですww
そして最初のアーティストアナログフィッシュが登場。「ハロー」という曲が演奏されて、「ハロー横浜!」と歌われると会場大盛り上がり。この盛り上がりの中、体に響くドラムとベースのビート、嗚呼、現場に来たんだ!とちょっとした感動が湧きあがりました。
2組目、9mm Parabellum Bulletは今回最も楽しみにしていたバンドの一つ。あのCDで聴いた迫力を生でやったらどうなるんだろ?とアリーナからスタンディングスペースに移動。ちなみに連れは大人しく見てます!とスタンド観戦wwスタンディングスペースは9mmの人気を象徴するかのように、真ん中の前後と右側の前後4つのブロックが満席。仕方なしに左側後方ブロックに入りました。
1曲目、Disasterから水ぶちまけたり、指立ててオイコールと結構な盛り上がり。でもなんか固定ファンが一緒くたに揃えてるだけって感じも否めませんでした。
新曲やりますといってインストの曲を一曲やった後は、The World。自分はこのメリハリの利いた曲が大好きなのですが、今回はきめ細かな音やボーカルは全然聞こえなくて、ただドラムの音やら荒いギター音が聞こえてくるだけ。正直かなり幻滅してしまいました・・・
とにかく音が悪い!!これは9mmの演奏が荒いのか、アリーナの音が悪いのか、おそらく後者でしょうが、とにかくイマイチのれませんでした。。
音の悪さとは対照的にMCは冴えてました。フェスに誘ってもらえて、「バンド名を9ナノメートルに変えようと思いました!」とか「今日はみなとみらいで花火大会があるみたいですね」に続けて
「みんなも今日は何かしら打ち上げにきたんでしょ?」
と会場を大いに煽ってました。このMCは後にゴッチをして「今日名MCが誕生しましたね!」と散々いじられてましたww
9mmは次はもうちょっと小さい箱で聞いてみたい、そうすれば印象は変わるかな、と感じました。

PHANTOM PLANET!〜ストレイテナー

PHANTOM PLANETはよく知らなかったのですが、会場に足を運んだ多くの人もそうらしく、スタンディングスペースは中央前ブロックでも結構まばら。だったら遊んでこよう!と思って、今度はスタンディングスペース中央へ移動。非常によくまとまったバンドで、しかも前方ということもあって、9mmより全然楽しい。だれてきたかなと思うと、アーティストから積極的にハンズクラップを要求してきたり、たどたどしい日本語を使って喜ばせたりと、上手くコミュニケーションをとる事も忘れていませんでした。
ドラマの主題歌でもある「CALIFORNIA」は歌うのをピタっと止めて、オーディエンスに合唱を要求。結構みんな知ってるみたいで大合唱になっていましたが、自分は知りませんでした(^_^;)
続いて登場のトクマルシューゴとASHはまったりとスタンド観戦。
そしてストレイテナー。連れはStereophonics、自分は勿論トリのアジカンが一番の目的だったので、ここら辺でスタンディングスペースに行っとこう、と最後に気合いの乾杯をして、いざスタンディングスペースへ。

テナーも相当な人気で、こちらも前方ブロックと後方中央はすでに満席。9mmとほぼ同じスペースに潜りこみました。
ナカヤマさんのドラムとひなっちのベースは相変わらず骨太で後方スペースでもビリビリ伝わってきました。ただもう一つの持ち味である、ホリエさんの繊細なボーカルやギターの音色がイマイチ。やっぱり音が悪い。。。
とそんな自分のローテンションに反して、周りは4曲目のBERSERKER TUNEでテンションは早くもピークに。とにかくみんな元気だ。床が思いっきり揺れてました。

THE YOUNG PUNX!〜Stereophonics

続いて登場のTHE YOUNG PUNX!はUKのダンス・ユニットらしいのですが、当然知りません。中央ブロックもガラガラになったので、潜りこむことに成功。のっけからアジカンの「アンダースタンド」のリミックスで、掴みはイイ感じ。その後も変な被りモノをした人や、グリーンのノースリーブ着た感録十分のオバサン、さらにギタリストにダンサーなどとにかく賑やかなステージ、周りは結構棒立ちの人もいましたが、自分はヲタ、こういう音に任せて踊るのは慣れたものww思いの外楽しめました。
そして、Stereophonics。この実力波バンドの登場に、スタンディングスペースもかなりの人で埋まりましたが、自分たちはかなりいいポジションを確保。ボーカルのケリーらが登場すると、思わず、
「うわっ、カッケー!!」と唸ってしまいました。グラサンに、このクソ暑い中、なんと皮ジャンっすよ!!
州 ・ v ・)<!?
いや、皮パンじゃなくて、皮ジャンね、愛理www

去年のRIJFでトレンチコート姿で登場したLOWIQ01とかもそうですが、FESでもダンディズムを貫くアーティストってそれだけでカッコいいです!!

あんまり知ってる曲はなかったのですが、演奏も丁寧だし、ケリーのハスキーでちょっと甘い声も結構魅力的。とくに何の曲だったか忘れましたが、OASISの「She is electric」っぽい曲があって、メロディもとてもキャッチー。
そして驚いたのがそのファン層の広さ。9mmとかテナーは人気があるといってもほとんどが10代と思われる若い層。ところが、このStereophonicsは自分の前に結構年配の女性が腕を振り上げてガッツいてたり、おっさんがピョンピョン跳ねてたりと色々な人が彼らの奏でる骨太ながらどこか上品な音に酔いしれてました。こういうのを見ると、音楽ってスゲーなーって思えてしまいます。
本当演奏歌とも素晴らしくて、かなり推せるアクトでした。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

中央ブロックのさらに前の方に潜りこむことに成功。もう少し頑張れば最前だ!開演前なのにもうギュウギュウ状態。とそこにジョニーデップを意識したものの、どこか寅さん風のゴッチ登場。ここまでの公演を振り返って、会場の笑いを誘ってました。

そして、いよいよASIAN KUNG-FU GENERATION
4人が登場すると、密集隊形にさらに圧力が加わる。ゴッチ!喜多!!などなどメンバーの名前を連呼しながら、もうボルテージは超高め。そんな会場をいなすかのようにワールド ワールド ワールドの一曲目、「ワールド ワールド ワールド」のアルペジオが静かに流れだす。
そしてこの曲を聴いた瞬間、最前スペースで陣取っていたほとんどの人たちが次にくるであろうインパクトに気持ちを高ぶらせていたと思います。
ワールド ワールド ワールドが終わると、軽快なドラムから、ギターを重ねて、お決まりのリフ。
アフターダーク キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
イントロから腕を振り上げて、もうプチモッシュ状態。そしてゴッチが歌い出すと、とんでもない圧力がかかりました。
そしてサビにさしかかると、モッシュは大きな人の波となって、もう右に左に振られる。若い男どもも、小さな女の子たちも、拳を突き上げて、
夜風が運ぶ♪
淡い希望を乗せて♪

と大合唱!!
そうだよ、これがアジカンだよ。強烈なモッシュ、そこで拳を突き上げて、大合唱。忘れかけてたアジカンLIVEの感動がふつふつと蘇ってきました!!

と、自分の中で盛り上がってきた気持ちが、次のインロトを聴いた瞬間、一気に爆発しました。リズミカルなギターリフ、数あるアジカンソングでも自分が最も好きなナンバーの一つ、
Re:Re:キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
会場も、イントロから指立てて、強烈なオイコールで凄い盛り上がり。
この曲もサビを熱唱して、またモッシュも泣きたくなるほどでした(^_^;)

次いではオリエンタルな匂いがプンプンするN.G.Sを挟んでMC。

中盤戦はワールド ワールド ワールドから「トラベログ」「No.9」「惑星」を披露。前半で強烈だったモッシュはだいぶ落ち着いてきましたが、軽快で心地良いアジカンサウンドは顕在。会場が一つになって気持ちの良い縦ノリを感じてました。特に「No.9」は、アジカンの王道的な8ビートサウンドに身を揺すりながら、FuFuuu♪と掛声をするところが最高に楽しい。

そんなポップなナンバーの後は、「比較的新しいのやります」といって、最新ミニアルバムから「ムスタング」。これまたアルペジオの音色が美しいナンバーでしっとりして、さらに「夏蝉」を挟んで、「振動覚」の激しいギターリフが鳴り出すと、少し大人しくなっていた会場に再び火がともりました。
揺れる鼓膜♪
馳せる言葉♪

大合唱も復活。しかし、皆は知っていたと思います。この盛り上がりすら、次の来るインパクトの序章に過ぎないのだと。。。この曲がきたら次はアレしかないと。。。。

エッジの利いたギター、テンポのいいドラム、イントロが鳴りがした瞬間強烈なオイコールを浴びせるオーディエンス。そう、
リライト!! ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !
Aメロ1フレーズが終わるたびに湧き起こる強烈なオイコール、疾走感溢れるサウンドにオーディエンスのテンションももう限界点、そして、
起死回生 リライトして〜!!!
ゴッチの熱唱に負けず、指を突き立てて、サビを大絶叫!そして再び津波を思わせるモッシュの波に自分の体もかなり持って行かれました。激しい・゚・(つД`)、でも楽しいww

勢いをそのままにループ&ループが流れだすと、今度はみんな跳ねだす。またしてもサビは大合唱となる訳ですが、ここで自分の後ろのロックキッズが、自分の肩に手をかけてきました。
そうか、跳びたいのか?
自分は意図を瞬時に理解して、そしてウリャッ!!
前方に転がる彼、かくして彼のダイブは無事成功しましたww良かったな!!


会場のテンションも最高潮に達しようとしていた時、ゴッチが「次が最後の曲です」と言うと、清涼感あるギターの音色が鳴り響きました。「転がる岩、君に朝が降る」です。

そして、
出来れば世界を僕は塗り変えたい♪
とこれまた清涼感あるゴッチの歌声を聞いた瞬間、ブワっと涙が溢れてきました。別に特別感動的な曲ではないんだけど、こういう皆が一つになった良いライブで、この曲を聞くととても感動してしまう。それはこのメロティ、この歌詞、そしてゴッチの歌声が胸に突き刺さるような、本当良い曲なんだからだと思う。
かくして、最後はじっくりとアジカンワールドを堪能して本編終了。


ヘッドライナーは勿論アンコール付き。再びアジカンが登場すると、長い演奏から、一度クールダウンしたテンションがジリジリと上がりだすようなサウンド、センスレス。
そして、いい感じで上がったテンションは次のアジカンLIVEの王道中の王道ナンバーが登場して一気に爆発します。
軋んだその心、それアンダースタンド♪
歪んだ日の君を捨てないでよ♪

ゴッチの切々と歌い上げる歌声とはあまりにも対照的な会場の爆発寸前のテンション、
そう、
アンダースタンド!!!! *・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!

周りもみんな何ていい笑顔してんだ。もう皆ひたすらピョンピョン跳んで、FuFuそれアンダースタンド!!の大合唱。

本当のラスは新しい世界でしっとりと〆ました。

今回のリスト

  1. ワールドワールドワールド
  2. アフターダーク
  3. Re:Re:
  4. N.G.S
  5. トラベログ
  6. No.9
  7. 惑星
  8. ムスタング
  9. 夏蝉
  10. 振動覚
  11. リライト
  12. 羅針盤
  13. ループ&ループ
  14. 転がる岩、君に朝が降る

EC

  1. センスレス
  2. アンダースタンド
  3. 新しい世界

紺後

終演したのは21時半を回ってました。。結局クロークから荷物を持ち出して、アリーナを出たのが22時半頃。こんな時間までアリーナいたの初めてです(^_^;)

運悪く、マリノスサポも大量に流入していたのと、遅かった事もあり、新横ではお店が見つからず、お隣の菊名で打ち上げをしました(^_^;)

総括

アリーナと言う箱の性質上、どうしても音が良くないので、後方で聞いていた、9mmとテナーには良い印象が持てませんでした。逆に海外組のPHANTOM PLANETやStereophonicsは前方で見れた事に加えて、演奏もキメ細かで、とてもいいアクトでした。
でもやっぱりアジカンです。本当いつも行く度に思うのですが、メンバーの名前絶叫して、オイコールかまして、大合唱して、ある意味ハロ紺となんら変わらないしwww
これだけライブが楽しいって思える最大の理由は、彼らがライブや音楽に対して何よりマジメだからに他ならないと思います。今日のMCでもゴッチは、ちょっと茶化しながら、でも熱く語ってくれました。
FUJI ROCKとかって、マニアックなバンドとかいっぱいあるじゃん。多分その内の半分も分からないと思うんだ。だけど、音楽を好きっていう連中が集まってるその空間に行くことが楽しい訳じゃん。音楽って難しくないんだよね。だから自分は音楽を変に区別したりするのは好きじゃない」
的な事を言ってました。自分はいつも考えるぼんやりとした理想をゴッチはサラリと言葉にしてくれるんですよね。そう、FESの最大の魅力って、音楽な好きな人が集まったあのなんともいえない空気なんですよね。
そして言葉だけじゃなくて、その事をアジカンは常に実践してきてるんです。このNANO-MUGEN FES.アジカンに興味のあるファン一人でも多く、そしてアジカンとつながりのあるアーティストが1組でも多く、FESというものを味わえるようにと、小さなライブハウスから始まっているんですよね。

その志も本当素晴らしいですが、音を通して最高のコミュニケーションを提供してくれる、本当、何も気にすることなく純粋にライブが楽しいって思える、アジカンのライブってやっぱ最高です。
何とかして秋ツアーは一つくらいは参戦しようと思います。

それにしても。。。1日で6アーティストもスタンディングしてしまって、ほんとクタクタですが、オレもまだまだ若いな!とちょっと満足感にも浸れましたww

公式サイトレポ→http://www.nano-mugenfes.com/report_0720.html