第3回アイドル楽曲大賞2014
今年も色々な楽曲がありましたね。アイドル楽曲大賞を選ぶにあたって1年を振り返ってみて改めてそう思いました。
特にここ数年のアイドルの楽曲のクオリティの高さには驚かされるばかりです。
マンネリ化してきたハロプロは5曲も選べなかったので今年はついにハロプロ楽曲大賞には参加しませんでしたが、多士済々のアイドル楽曲大賞は頭を悩ませながら今年も参加させて貰いました。
と、本当は年が明けての更新なのですが、楽曲大賞投票時に投票ページをこの日のURLに設定したので、ここで振り返ろうと思います。
楽曲大賞次点曲(メジャー)
まずは、惜しくも大賞には入れられなかったけど、今年良かったなと思う楽曲を6位〜20位まで並べてみました。
明確な順位というよりは、各グループのバランスも含めて何となくつけてみた感じで、ここで選んだ曲は基本全部好きです。
- 20位:COLD BLUE/Dorothy Little Happy
- 19位:Do You Believe?/GEM
- 18位:sky traveler/Dorothy Little Happy
- 17位:Let's Go!!/Party Rockets
- 16位:FiNAL DANCE/BiS
- 15位:サクラあっぱれーしょん/でんぱ組.inc
- 14位:流星トレイン/ひめキュンフルーツ缶
- 13位:明日は晴れるよ/Dorothy Little Happy
- 12位:STARTING OVER/Dorothy Little Happy
- 11位:STUPiG/BiS
先ず昨年は良曲を沢山提供してくれたパティロケですが、今年はこれといった曲はあまりなかったですね。
そんな中、非常に爽やかでポップ、ゴリゴリロックから路線変更した「Let's Go!!」は結構好きな曲です。
まりちゃんの力強いヴォーカルを中心に圧倒的にクールな世界を構築した「COLD BLUE」、かなでしの温かみのある歌声が涙腺を緩ませる「明日は晴れるよ」、同業アイドルからも絶大な支持を集める「STARTING OVER」、ドロシー2ndは恐ろしく名曲揃いです。
「STUPiG」の中毒性半端ないし、「FiNAL DANCE」もそうだけど、BiSの楽曲は普通に聴いててもカッコいい!
あのエモ過ぎるライブの景色も然ることながら、楽曲の打率の高さを顧みてもBiSの解散は本当に惜しいなぁと。
- 10位:モラトリアム/ひめキュンフルーツ缶
- 9位:青い空/Dorothy Little Happy
- 8位:春風メモリーズ/ひめキュンフルーツ缶
- 7位:恋の花火/Dorothy Little Happy
- 6位:恋はパニック/ベイビーレイズ
このゾーンはボクの二大アイドル、ひめキュンとドロシーの一騎打ちの様相ですねw
相変わらずアイドル臭ゼロのひめキュン。今年もゴリゴリした楽曲を多数提供してくれました。
5人のカッコいい歌声がマイナー調の楽曲と共にクールに映えたモラトリアムは、毎回ライブではイントロからアガりまくってます。
逆にライブではレアな高純度なオルタナ曲「春風メモリーズ」。楽曲のタイトルそのままに、爽やかな風を感じる名曲です。
カラっとした爽やかさではない、どこか青春の葛藤を感じるような重たさがあるのもひめキュンならではだなと。
ドロシーのアクトを景色を切り取るよう、と評してくれたのはねごとさんでが、
「青い空」は、風はやを筆頭にドロシーの得意技でもある透明感溢れる4つ打ちで、どこまでも爽やかな青い空の情景を描いて見せれば、「恋の花火」ではホーンセクションとも相まってとても上品な夏の夜空に打ちあがる花火を浮かび上がらせてくれます。
両曲ともドロシーの表現する世界観の魅力がギッシリ詰まった楽曲だと思います。
インディーズ部門
インディーズ部門はボクの三大アイドルでもあるnanoCUNEの圧倒でした。
3位:馬耳豆腐/nanoCUNE --- 1.5pts
ノイジーで叩きつけるようなビート、イントロから一気に引きこまれてしまう、凶悪なビートだwそんなビートとは裏腹のキャッチーなメロディと甘ったるいヴォーカルの絶妙なバランス。一瞬たりとも飽きさせない楽曲。nanoCUNEは対バンでこの曲をオープニングに持ってくることが多いですが、この曲で一気にヲタの心を鷲掴みにしてしまう、そのくらいのパワーを持った曲です。
2位:テンプラ/nanoCUNE --- 3.0pts
この曲を聴くと、nanoCUNEの楽曲の全権を担う山下智輝という人の天才っぷりを痛感させられる。抑揚もなく淡々としたリズム、しかし良質のサウンドと絶妙のトランス感、本当中毒性が半端ない。そして思春期の甘酸っぱい恋心を爽やかに表現したリリックも秀逸です。
1位:TVいーじー/nanoCUNE --- 4.5pts
nanoCUNEのお家芸でもあるセンス抜群のビートにロックテイストを加えた、超絶上品なデジロックサウンドと淡々と歌い上げるヴォーカルの起こす化学反応、とにかくめっちゃエモくてカッコいい!アイドルソング全般で見られる激しさを前面に押し出すだけのスタイルに、堂々とアンチテーゼを示して見せたnanoCUNEの改作。
アルバム部門
3位:自虎紹介/ベイビーレイズ --- 1.0pts
楽曲のクオリティには定評のあるベビレのベスト盤。どこを切っても良曲ばかりでお買い得感が半端ないっす!
2位:WHO KiLLED IDOL?/BiS --- 1.5pts
「STUPiG」「Fly」「 Hi」など抜群にエモカッコいいシングル群に加えて、メンバーフィーチャリングのトラックもワルツの要素を取り入れたりと実験的な要素を含みながらも中々のハイクオリティ。primal.2で始まって、イエモンの名曲「プライマル」のカバーで締める遊び心もBiSならでは。変に気負う事なくしれっとロックしてるBiSはやっぱりカッコいいなぁって思わせてくれる1枚です。
1位:STARTING OVER/Dorothy Little Happy --- 3.5pts
正に12楽章と呼ぶのがふさわしい、「COLD BLUE」でゾクゾクするほどクールな世界を表現したかと思えば、「2 the sky」の圧倒的な高揚感。どこまでも青い空が眼前に広がるかのような爽快感の「青い空」。もはやアイドルオブアイドルズとさえ思える心を震わせる魂のバラード「STARTING OVER」。全12曲、それぞれの曲調、歌詞でそれぞれの世界観を見事に表現してる。それを可能にした、もはや高橋麻里だけではない、5人の高い歌唱力。そして豪華なクリエイター陣が参画した圧倒的な楽曲のクオリティ。アーティスト、クリエイターがガッチリとスクラムを組んで生まれた、ドロシークオリティ炸裂の掛け値なしの名盤です。
MV部門(エキシビジョン)
今年もアイドル部門にはありませんでしたが選んでみました。
3位:恋はパニック/ベイビーレイズ
パーティー感全開でとにかく可愛くて楽しい作品。
2位:TVいーじー/nanoCUNE
モノトーンで淡々と描かれる世界がスタンリー・キューブリック的な無機質な映像美を感じる。その無機質さとnanoCUNEの可愛さのコントラストが何ともカッコいい。
1位:ハルカナタ/ひめキュンフルーツ缶
去年のバズワードに続いてひめキュンが2年連続のNo.1です。楽曲の持つ圧倒的な疾走感と青春の持つ青さと儚さが良く描かれいます。決して高予算の訳ではないけど、工夫1つでクオリティの高い作品ができるんだなってマックル作品は教えてくれます。
ドロシーも是非見習ってほしい(^_^;)
楽曲大賞
5位:勇気スーパーボール!/THE ポッシボー --- 0.5pts
ゆったりとしたAメロからサビに向かって徐々に上がっていくテンション、これから始まる夏へのウキウキ感が伝わってくるよう。
そしてサビで一気に上げてくる解放感。メリハリの利いたヴォーカルもポッシボーの高い歌唱力だからこそ心地良い。走って走って走っての歌詞に代表される疾走感。ライブアイドルポッシボーらしい熱量のこもったサマーチューン!聴いていて本当に胸がスカっとします。
4位:花道!!ア〜ンビシャス/SUPER☆GiRLS --- 1.0pts
キャッチーでしっかりとした音作りをベースとしながらも大胆なお遊びや崩しを随所に散りばめている絶妙なバランスが素晴らしい!バカ騒ぎしたくなるほどのパーティー感タップリな良質のサマーチューンは、メンバーが入れ替われど、スパガのDNAをしっかりと継承した、掛け値なしに楽しくなれる1曲。
3位:ハルカナタ/ひめキュンフルーツ缶 --- 2.5pts
オルタナ臭全開の超攻撃的な曲調の中に、垣間見せる儚さや爽やかさ、このギャップがたまらなくカッコ良い、正にひめキュンロックの神髄と呼べるような1曲です。今年アイドル現場で圧倒的に頭を振った曲でもありますねw余談ですが、青を基調としたMVもひめキュンロックの青臭さい世界観が伝わる名作品になっています。
2位:恋は走りだした/Dorothy Little Happy --- 3.0pts
どこを切っても隙のないキャッチーなメロディラインと本曲でメインを務める秋元瑠海のファニーで力強い歌声、何も難しい事はない、勝手に体が踊りだしていまう、ウキウキしてしまう。単純に良い曲、良い歌、こういう曲を名曲って言うんだろうなと感じさせてくれる。今年の数多のアイドルフェスで、MIXも奇抜なヲタ芸もない、ただ自然発生的なコールのみで、ヲタの垣根を越えて数々のムーヴメントを起こしてきた光景に、この曲の持つ力を改めて思い知らされました。
絶対エース高橋麻里のキーを出せなければ歌わせないと言われて、それを見事に克服してメインの座を射止めたるーちゃんの頑張りが生んだ曲。ドロシーがアイドル界に誇るアンセム「デモサヨナラ」に並ぶライブアンセム、今年のドロシーのフラッグシップソングと言えるでしょう。
1位:2 the sky/Dorothy Little Happy --- 3.0pts
キュートなルックスとは裏腹にメンバーでも随一の凛々しい歌声を持つ富永美杜のメインヴォーカル、英語が得意な早坂香美のセンス全開のラップ、そして疾走感溢れるメロディライン。とにかく抜群にカッコいい1曲。魅せて、聴かせるドロシーは「空」をテーマにした曲は意外と多いのですが、殆どは空の情景を思い描かせてくれる作品です。対して本作は空へ駆け上がるような圧倒的なパワーと熱気溢れる作品。今年一番痺れて、そして熱くなった1曲です。
推し箱部門
Dorothy Little Happy!
謙虚でどこかフワフワして頼りない普段の印象から一転、ライブでは他のアイドルも羨望の眼差しを向けるほどの圧倒的なパフォーマンス力。ただそれでも尚、チャレンジ精神旺盛で真っ直ぐに前を見ている。
そんな、彼女たちはボクの誇りです。
いつも初々しいところも可愛いし、握手会ではだいぶフランクに話せるようになって楽しいし。
ドロシーに出会えて本当に良かったと思っています!
総括
結果として、ドロシーが席巻したかなと。
冒頭にも書いた通り、この振り返りは2015年に書いているので当然結果も発表されています。
結果は楽曲大賞、アルバムでドロシーが2冠。
仙台在住ということ、ビジュアルも活動も地味なことなど決して話題性の高くない彼女たちが、それでもこういう結果になったのはひとえに、彼女たちが常にクオリティの高いものを作り続けてきて、その結果のみによって正当に評価された、ということでしょう。
12月に発売されたニューアルバム「circle of the world」も絶賛の嵐で、2015年の楽曲大賞をとれそうなトラックも多数存在します。
2015年も質の高い音楽を作り続けて、そしてもっともっとドロシーの良さが広がって欲しいなって思います。
そして、2014年はnanoCUNEというグループとの出会いがあったように、2015年も良いアイドル、良い楽曲に恵まれるといいなぁと思います。
その為にも少しはアンテナを広げていこうと思います。
また、壁外調査するかwww