第2回アイドル楽曲大賞2013

毎年ハロプロ楽曲大賞の投票振り返りはやっていますが、今年はアイドル楽曲大賞の振り返りもやってみようと思います。
個人的にはハロプロ楽曲大賞より選ぶ曲が多くて本当に悩みました。

で、本当は12月最初の更新なのですが、楽曲大賞投票時に投票ページを11/28のURLに設定したので、この日の更新で振り返ります。

アイドル楽曲大賞はノミネート数が半端なくてとても全部聴くのは不可能。というか、自分の知っているごく限られた範囲での投票になってしまうのは必然だと思います。
自分もその例に漏れず、というような結果になってしまいました。

楽曲大賞次点曲

まずは、惜しくも大賞には入れられなかったけど、今年良かったなと思う楽曲を6位〜20位まで並べてみました。

「DiE」は初見が@JAMのアクトだったんですが、ラストでステージで人が死んだりと散々な印象しかなかったんですが(^_^;)、楽曲としてはかなり良質のメロ系でプールイのエモ声も素晴らしくて、かなり良質のメロロックです。
48系に全然ピンとこない自分ですが、恋フォはヘビロテ以来の名曲じゃないかなって思います。
Mr.BIGのボーカリストエリック・マーティン作曲という触れ込み程のインパクトは感じられなかったパティロケの「MIRAIE」。
ただマイナー調のカッコイイハードロックであることに変わりはありません。個人的にはあのカッコ良さとはるちゃんのアニメ声のギャップがツボだったりします。
ドロシーの14回目やパティロケのスタートラインは楽曲の良さも然ることながら、それぞれの境遇とオーバーラップした歌詞に物語性があってグッと引き込まれるバラードですね。
特にライブでもここぞという時でしか歌わない14回目のまりちゃんの歌声を聴くといつも涙腺が決壊寸前になってしまいます。

アイドル界屈指の名曲をドロシーサウンドクリエーターの第一人者坂本サトルさんがドロシー流に再コンパイルした「nerve」はオリジナルの持つテンションとキャッチーさに加えて、ドロシーの持つ上品さをミックスさせた、非常にクオリティの高い1曲です。
ライブでもこの曲のイントロが流れた瞬間空気が変わってしまう抜群の影響力を誇る曲でもあります。

  • 10位:GET YOU/BiSとDorothy Little Happy
  • 9位:フリーノート/ひめキュンフルーツ缶
  • 8位:セツナソラ/Party Rockets
  • 7位:流れゆく日々/Dorothy Little Happy
  • 6位:ASIAN STONE/Dorothy Little Happy

「GET YOU」
ある意味今年のボクのヲタ活のスタートはBiSとドロシーのコラボでした。
キャラも正反対のこの2組のコントラストはライブでは中々衝撃的な景色なんですが、こと楽曲に関しては気のてらったところもない良曲です。ただAメロの気の抜けたラップやGET YOUのリフレインのように、それまでのドロシーにはない遊び心が随所に感じられます。また、両グループで合作した歌詞や話題となったMV等、様々なチャレンジもした曲で、ドロシーにとってはとても意義ある楽曲だったと思います。
何よりドロシーヲタ的には、こうみんがリードヴォーカルにも耐えうるクオリティであることを発見できたのが一番大きかったんじゃないかなとも思います。

「フリーノート」はひめキュンにはめずらし可愛らしい楽曲。ただ、超絶キャッチーなメロディラインにピアノの心地良い音色、5人の甘酸っぱい歌声は、ある意味ひめキュンらしい青くささも感じて、嗚呼、これもひめキュンサウンドのもう1面の魅力なんだろうなって感じます。いずれにしても楽曲の完成度の高さは間違いなくひめキュンクオリティと言えるでしょう。

常にロックを標榜するパティロケの楽曲は見事なまでにハードロックな楽曲群が並びます。とにかくゴリゴリしていてアイドルらしさを感じさせないのがウリでもあるのでしょうが、「セツナソラ」ではかなりポップに歩み寄った1曲になっています。
本来パティロケが持つ可愛さと躍動感、そして良質なロックサウンド。ロックとポップの黄金比率を感じられる良曲です。

ドロシーが他のアイドルと一線画すのはバラード曲の豊富さだと思います。
それを可能にする5人の歌唱力と表現力、それに何と言っても楽曲のクオリティの高さ。
名曲揃いのドロシー楽曲群でも「流れゆく日々」やアジストは個人的に特に好きな楽曲です。この2つの楽曲の特徴はソロパートが均等に割り当てられていて5人で物語を紡いでゆくこと。
流れゆくでは5人による作詞にチャレンジしたり、アジストでは作詞をした永井真理子さんと意見交換したりと、アイドルサイドがこだわった歌詞も、ドロシーが作る世界観に深みをあたえてくれていると思います。


アルバム部門

実はノミネート作品殆ど聴いてなかったという…
3位は無理矢理選びました(^_^;)


3位:LEVEL3/Perfume --- 0.5pts

実はちゃんと通しては聴いてないのですが、収録曲の幾つかを聴いてみて、まぁ、安定のPerfumeクオリティでした。



2位:情熱、エモーション。 〜REAL IDOROLL GIFT〜/ひめキュンフルーツ缶 --- 1.5pts

昨年のアイドル楽曲大賞で3位にランクインした名盤「恋愛ミラクル!! 」に続く今作。前作に比べてよりロック色を強めた印象を受けます。その象徴が「バズワード」や「You stay dream」らロックバンド、ニッポリヒトのカバー曲。
エレクトロサウンド全盛のアイドル音楽シーンにおいて、ニッポリヒトのようなロックは一際新鮮で、それを青くさくコンパイルされているのがひめキュンらしくて最高にアガります。
加えてひめキュンサウンドの代名詞でもあるマイナー調の高速ビート、いわゆるクラハヤ系の楽曲群も健在で、「キミノミライ」からの冒頭3曲のスピード感は痺れます。
アベレージでは名盤の誉れ高い前作に劣るかもしれませんが、ほのたんのソロ曲に代表されるように楽曲の幅はより広がっていて、非常に聴きごたえのある1枚だと思います。



1位:Life goes on/Dorothy Little Happy --- 4.0pts

ドロシーの決意表明的な表題曲から、震災直後のTIFに出演した時の気持ちをモチーフにしたラストの「14回目のありがとう」、そして自ら作詞も手掛けた「流れゆく日々」等の楽曲に加えて、アルバムの表題や曲順等制作段階からドロシー自身が参画していることもあり、伝えるということにこだわった作品になっています。
ドロシーサウンドをずっと手掛けてくれている坂本サトルさんや、ビーイング系の代表曲を数多く手掛けた小澤正澄さんを始めとする充実したサウンドクリエーター陣が手掛けた楽曲群は質、量共申し分ありません。
特にアイドルの楽曲とは思えないクオリティの高いバラードは必聴です。
アーティスト、Dorothy Little Happyを感じられる本作は、今年のアイドルシーンを代表する1枚と言えるでしょう。

MV部門(エキシビジョン)

アイドル楽曲大賞にはMV部門はないのですが、選んでみました。


3位:セツナソラ/Party Rockets

パティロケの可愛さとハイクオリティのロックが画面から溢れ出している作品。
アイドルとロックの相性って抜群なんだよな!って改めて感じさせてくれます。



3位:GET YOU/BiSとDorothy Little Happy

ビンタ合戦の画も衝撃的なら、ラストでみも様が涙を流しているシーンも超衝撃的でした。
それに、この作品を見るとプールイに張り手かまされたり、みも様にフェイントかけられた衝撃のビンタ会の記憶も蘇ります。
間違いなく今年最も印象に残った作品でしょうね(^_^;)



2位:Life goes on/Dorothy Little Happy

楽曲自体は昨年に発表された作品ということもあって、今年もノミネートはされていましたが敢えて楽曲大賞選考外にした本曲ですが、MVは今年作られたので選びました。
360°カメラを使った独特のアングルは世界が繋がってる様を表したんだとか。相変わらずドロシーらしくカネかかってねぇと苦笑してしまいますが、ヲタ芸うってる人がいたかと思えば、飛びサマのMVで登場した馬が登場したり、ポップなイラストを入れたりと、シンプルながらとても楽しい作品になっています。
秀逸は一度フェードアウトした曲が再びフェードインするのに合わせて、ドロシー5人が手を繋いで再び回り出すラストのシーン。
これは「Life goes on」すなわち「人生は続いていく」というメッセージが込められているんですね。



1位:パスワード/ひめキュンフルーツ缶

冒頭のハミングに作品通してのまゆりんの美しさは神懸っていますねぇ!
とまゆりんは置いておいても、ノスタルジックで美しい情景、ひめきゅんの5人が醸し出す、けいおんのような音楽に青春をかける爽やかさ、それらすべてが真空パックされた傑作です。


楽曲大賞


5位:ROCKIN'HORSE BALLERINA/Party Rockets --- 1.0pts


不穏な高速ギターリフが全編を貫く本編は良質なハードロックサウンドを揃えるパティロケ楽曲群にあっても、飛び抜けてカッコイイ。とにかくその疾走感と、サビで転調して生み出される爆発的な解放感はロックの醍醐味が凝縮されています。
リーダーでもある渡邊幸愛ちゃんの卒業が決まってしまい、もうあのとにかくカッコ良くて幸せ溢れるロックな景色が観れなくなってしまうのかと思うとただただ残念です。



4位:バズワードひめキュンフルーツ缶 --- 1.0pts


Base Ball Bearの小出くんをしてアジカンを思わせると絶賛しているひめキュンサウンド。
ロックバンド「ニッポリヒト」のカバー曲でもある本作このオリエンタルなサウンドにひめキュンヴォーカル陣の魅力でもあるノスタルジックさの相性も抜群で極上のオルタナティブロックを奏でてくれます。
とりわけc/w「夢桜」でも存在感ある歌声を聴かせてくれるまゆりんの歌声が秀逸です。



3位:諦めないで/Dorothy Little Happy --- 1.0pts


「諦めないで!」とサビを突っ込むオープニグから一気にテンションマックスになります。
その勢いそのままに、5人の目まぐるしいパートチェンジを繰り返すA、Bメロからサビへ持っていくスピード感や、小澤さんらしい気の効いたギターリフからドロシーのアイコン富永美杜の落ちサビへの展開、このハイからローへのギアチェンジ、そして再び大サビで爆発させる、とにかくその展開の妙が最高です。
DLHレッツゴーの掛け声と共に、ドロシーのライブアンセムとしても定着していて、特に対バンでこの曲がかかると勇気が沸いてきます。



2位:恋をしてるの きっと/Dorothy Little Happy --- 2.5pts


ギターを前面に押し出したシンプルでキャッチーなロックサウンドに乗せて、「花びらのシャワーが降り注ぐフワフワのベッドで♪」とか、とにかくキュンキュンしちゃうリリックが全編に散りばめられていて、掛け値なしにワクワクドキドキしちゃう1曲です。
本作は永井真理子さんがドロシーに実際に会って詞を書いてくれたそうですが、永井さんの詞にドロシーも精一杯の可愛らしい歌唱で応えていますw
ただ女性目線で聴くとどこか切なさも感じさせる高橋麻里のヴォーカルの奥深さも際立つ1曲です。



1位:風よはやく/Dorothy Little Happy --- 4.5pts


ハウスっぽいオシャレで上品なビートとキャッチーなメロディラインが生み出す浮遊感が何とも心地良い。そしてドロシーの5人だからこそ可能な清涼感溢れるコーラスワークが体の隅々まで沁み渡ります。とりわけリードヴォーカルの高橋麻里と落ちサビを歌い上げる白戸佳奈が構築する世界観はどこか懐かしく、温かい感情にさせてくれます。
アーティストよりにシフトしたドロシー第3章の幕開けを告げる本曲は、アーティストでありアイドルであるDorothy Little Happyだから表現できる、5感すべてに訴えかけてくる傑作。
知り合いから何気なく貰った1枚、それが私のヲタ活に多大な影響を与えることになりました(^_^;)

推し箱部門

勿論、

Dorothy Little Happy!

楽曲の良さ、高いパフォーマンスでライブはいつも楽しいし、握手会でも神対応で本当涙が出るほどイイ子達。
これだけでも推さない理由は1つもないのですが、ドロシーに対する思いがより強くなった出来事がありました。
それは今年の3/16、ドロシー2ndツアーの開幕戦にして、メジャーデビュー2周年の日。
この日のドロシーのダーリー白戸佳奈のMCがとにかく素晴らしかった。

震災の僅か5日後にデビューを迎えた彼女達。ここまでの道のりが険しかったことは想像に難くありませんが、それでもこのMCがもしここまでの苦労を訴えかけるものであれば、おそらくそこまで感動はしなかったでしょう。
だけど、この日のMCでは苦労を訴えかけることは一切なく、困難な事実があったことは淡々と語り、そして最後にその場にいられることに対して、会場の人達に感謝を述べました。

その清々しさと強さに、こんなスゲーグループ見た事無いって鳥肌が立ちました。
そこで自分の気持ちが確実に変わったと思います。

これからも彼女達らしくおだやかなスピードで歩んで行ってくれればなと思います。


総括

冒頭にも書いたように、全てのアイドルをカバーするのはとても難しくて、自分的な三大アイドル、ドロシー、パティロケ、ひめキュンに偏った結果となってしまいました。
ま、ただ裏を返すとこの3組の楽曲が個人的に素晴らしいと思うから推しているとうことにもなるんですがね。。。

今年はハロプロの外に本格的に出た初めての年だったんですが、ハロプロ時代には味わえないような素晴らしい楽曲に出会う事ができました。勿論外から改めて眺めるとハロプロにもいい曲は沢山んあることにも気付きましたけどね。

来年もいい楽曲、いいアイドルと出会えればなと思います。