劇団ゲキハロ第2回公演 「寝る子はキュート」その1〜℃-uteが贈るワクドキな夏休み〜

今回、℃曜夜、日曜昼夜と「寝る子はキュート」を鑑賞してきました。そんな中から正に神席での参戦となった℃曜夜の模様を中心に今回のゲキハロをレポってみたいと思います。
ここの所仕事もかなり忙しくて、この日も職場から直接会場に向いました。到着したのは17時半と開演時間ギリギリ。仕事着(といっても私服)から、劇なのでちょっと迷いましたが痛々しい舞美嬢のピンクTに着替えました。連番者として自分の初の最前を見守ってもらう人は、やっぱしこのお方、あごん氏。
最前列の左よりの席に着席してみて、改めてその近さを実感。自分たちの前には丁度ソファーのセットがありました。こんなところで℃-uteメン来たらまじヤバイ、あごんさんと緊張しながら開演の時を待ちました。
以下、ネタバレになるので隠します。
幻想の世界へ誘うBGMが鳴り響いていよいよ劇の幕開けです。

先ずは舞美嬢の別荘で、別荘の管理人で愛理扮する則松彩のおじさんに、愛理とその親友でアリカン扮する石津奏がバイトのお願いをするシーンからスタート。
愛理やアリカンがソファーのセットの真ん前、つまり自分たちの真ん前で喋ってるではないですか!うわぁ愛理&アリカンのコンビなんてカワイイんだべ。。などと冒頭からかなりのテンパリ状態でした。結局この2人はバイトとして雇ってもらえることになりました。
シーンは変わって舞美嬢扮する神崎来夏とその妹でハギティ扮する麻由、来夏の友達、三歌(梅さん)、司(なっきぃ)、さらには麻由の友達の茅奈(ちっさー)が集合。茅奈の遅刻に来夏がブチ切れるシーンは、のっけからカウンターパンチをくらった感じで、かなり度肝を抜かれました。おおぉ!今回の舞美嬢はビシバシSキャラの怖いお姉さん役なんだ!何か楽しみだwと妙な気持ちの高ぶりを覚えたところで、電車の音と共に舞美嬢の別荘に出発!さぁ℃-uteたちだけの?共同生活の始まりです!

波の音。星の夜。楽しい夜更かし。

今回の劇でとても印象に残っているのが、BGMや照明などの演出です。耳を澄ますと聞える波の音や、真夜中に部屋にひとりぼっちの司、その静寂の中に鳴り響く、カエルや虫の鳴き声、舞美嬢扮する夏美と皆で見た星空などなど、その効果音やBGMや照明などが各シーンに実にマッチしていて、あたかも自分たちも田舎にいるような錯覚に陥るほどでした。

おっさん部屋 VS 来夏山

今回の劇にとても感情移入できた要因の一つに、℃-uteメンから「おっさん」と呼ばれる脇役の存在があります。ルーム長に、来夏にしばかれまくったバカヒロおじさん、実は座長のミヤブーこと宮武さん、そして長さんに、忘れちゃいけない苗村巡査部長wルーム長が「こいつら頑張ってるから何とか自給上げてあげたい!」と彩や奏の為に頑張るシーンや、来夏がバカヒロおじさんに厳しくしかってるのを見て、ミヤブーが「くぅ痺れる」と言っていたシーンなど可笑しくも妙に共感できてしまいましたw
そして、多分、彼らの設定って、世代的に自分ともろ被りする気がするんですよね。役者さんの年齢もそうですが、オネショを世界地図と比喩したり(オネショをしたのは何と舞美嬢w)、最新のヒットナンバーってことで「私がオバさんになっても」が流れたりと、とても他人事のような気がしませんでした。そうそう、そういう意味では舞美嬢扮する幽霊の夏美も同世代ってことになるんですねwもっとも彼女の場合はオバさんになれませんでしたが。。とにかく感情移入できる要素がもの凄いたくさんありました。そんな中でも、おっさんと℃-uteの皆が一つになって決行した「ごまかし大作戦!」劇中のルーム長やバカヒロが、自分たちの代表みたいで、あたかも自分たちが℃-uteと共同作業してるようで、とても楽しかったです。

私がオバさんになっても

今回の劇中で重要な要素を占めている曲だと思います。実は自分はもう死んでいるということにやっと気付いた夏美。その夏美が「私死んじゃったの?」というシーンは本当涙無しには見れませんが、死という現実を受け入れた夏美が「林をお散歩して、盆踊りに行って、そしてこの家に帰ってきて、カラオケ歌いたかったなぁ。。」と想いを語り出すと、そこに「あるよカラオケ!」という彩の言葉で、皆が振り向くシーンがあります。振り向いた早貴には、カラオケセットを用意するルーム長、そしてカラオケセットの上に何故か足をプラプラさせて腰を下ろしている奏。このアリカンも強烈に可愛かったのですが、さっきまで古い歌しかないと嫌がっていた彩が、これまた飛び切りの愛理スマイルで「最新のヒット曲がいっぱい入ってますよ!」流れ出した曲は私がオバさんになっても。そして皆で夏美に歌うように促して、ステージ上の、そして会場の手拍子の中、神崎夏美としての舞美嬢のソロステージが始まります。もうイントロが流れ出した瞬間、このオレらの青春ど真ん中ソングにあごんさんとガッツボーズしつつも脳内では号泣状態でした。何だろう、舞美嬢が死という現実に直面しても、ささやかな願いと引き換えに、それを甘んじて受け入れる演技が何とも健気で、もう一気にやられてしまいました。会場が一つになって舞美嬢のステージで盛り上げるシーンは、楽しくもあり、そして感動的でもあり、この劇を象徴しているようでした。
ステージが終わると、夏美のもう一つの、そして最後の望みでもある、星を見に行くシーン、「(長さんと)手を繋ぐのだけは許して下さいね」という舞美嬢の表情、もう超ヤヴぁかったです(^。^;;

この「オバサンになっても」、これが今回の劇の一つの重要なテーマになっているのではと思います。夏美が歌い終わった後、長さんが思わず「夏美ちゃんのはオバさんになって欲しかった」と号泣するシーン、そして空に帰った夏美を見送った後、別荘が火事になった時、火事の責任を執拗に追及する来夏に対して、彩が放った「そんな事どうだっていい。私達が全員無事って事それだけで十分じゃん!若くして死んで悲しくない訳ないじゃん!」というシーン、色々な理由があるにせよ、若くして死を選んでしまうこのご時世への強烈なメッセージのように感じられました。同時にまぁ色々あるし、不満だらけだけど、こうして無事オッサンでいられる事に感謝しないといかんな、この劇を通してそんな事も感じさせられました。この一見普通のアイドルソングをこの劇であえて使用した意図は、そんな「命を大切にしようぜ」というメッセージもこめられてたのかなぁって思います。

彩と奏のバイトの訳

この劇は彩と奏がバイトのお願いをするところから始まります。冒頭で「何でお金が必要なんだ?」というルーム長の問いかけに、結局は答えなかった2人。
この劇の最後で、来夏が同じ問いを発します。今度は彼女達だけの秘密にする、という約束で、バイトしていた理由を打ち明けます。その理由が、
「私達、東京に出てアイドルになるんだ!これはその準備金、笑う?」
この問いかけに来夏は勿論「笑わない!」
すると彩が「私達と組む?」この問いに、やや沈黙の後、
来夏が、三歌が、司が、茅奈が、そして麻由がニヤッとして、
「組む!!」

Mr.Childrenの「くるみ」という曲のPVで、同じようにMr.Children(この場合はバンド名の由来)結成前夜的なサイドストーリーという設定になっているのですが、

今回の最後も正にそんな、℃-ute結成のサイドストーリーっぽくなってて、とてもキレイで感動的なエンディングでした。最初の問いを最後に、しかもこんなキレイな形で回答するなんて、何とも心憎い演出じゃないですか!最後の「組む!!」という発言に、℃-uteヲタは一気にやられてしまいました。

以上、ストーリーベースに、レポというか感想をだらだらと書いてみました。え?何で夏美死んじゃったのとか、そもそも夏美って誰とか、ストーリーを知らない方は当然疑問に持つと思います。。そんな方の為に、この劇を短くまとめると、

寝る子はキュート
夏の昼と夜に起こりうるおよそすべての
ワクドキが詰まっている!
おっさん達の哀愁とコミカルも好対照に
℃-uteの魅力がぎゅっっとふくらんで
跳ねるように楽しい舞台です

という、パンフに記載された、まさにこの表現がピッタリくると思います。
自分的には、℃-uteと田舎で夏休みが過ごした、そんな気持ちになれる舞台でした。

と、相変わらずダラダラで、かなり長くなってしまったので、今回はここまで。
次は℃-uteの各メンバー毎の感想とライブ、そしてあの神席での出来事を伝えられたらなと思います。
また寝不足になるな。。というか深夜に書くと舞美嬢と同じで虚言癖が。。
从・ゥ・从<殺すぞ、バカヒロ!!
くぅ〜痺れる!!
从・ゥ・从<・・・

to be continued ...