リオネルワールドへの扉は開かれた!

アルゼンチンVS.セルビア・モンテネグロ戦、凄まじい試合となりました。といってもアルゼンチンの一方的な展開でしたが。。
この2カ国、90年イタリア大会準々決勝ではPK戦までもつれる好ゲームを展開しました。当時東欧のブラジルと呼ばれて、ストイコヴィッチ、サビチェヴィッチを中心に欧州らしくないテクニカルなプレーを見せていたユーゴとマラドーナ頼みもギリギリで勝ち上がってきたアルゼンチン。結局この大会準優勝したアルゼンチンがガチガチに守って一人退場者を出したユーゴにPK戦までもつれながらも勝利しました。多分ユーゴが歴史上一番優勝に近かった大会じゃないでしょうか。。
16年後、旧ユーゴの流れを組むセルビア・モンテネグロは東欧のブラジルと呼ばれた面影は微塵もなく、有利な体格を駆使するだけのディフェンシブなつまらないチームになってました。そしてつまらないながらも欧州屈指(なんせ10試合で1失点)と呼ばれたあのDFを完璧に破綻させたのは、16年前ユーゴが標榜したファンタジー溢れるサッカー。
とにかくアルゼンチンのサッカーは美しい!ペケルマン・ボーイズと呼ばるほど、ユース世代から組織を熟成させただけあって、元々スキルフルな選手が多いアルゼンチンでさらに高度な戦術が融合して、とても魅力的なサッカーを展開していました。
そして、その仕上げがリオネル・メッシ。途中出場で今大会初登場するやいなや、アシストに初得点ととにかく見せてくれました。初得点となった、スルスルっと抜け出す独特のドリブルはまさにメッシならでは!
これから何年も続くに違いない、そして何十年も語り継がれるだろう、リオネル・メッシワールドの始まり。この試合はそんな印象を強烈に受けました。